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ニューヨーク原油(NYMEX)
始 値 高 値 安 値 帳入値 前日比
2025/08 66.86 67.13 66.22 66.52 - 0.46
2025/09 65.67 66.06 65.18 65.37 - 0.44
2025/10 64.70 65.05 64.19 64.37 - 0.41
推定出来高 前日出来高 前日取組高 (前々日比)
未入電 927,687 2,071,292 (+ 11,062)
帳入値 前日比
ヒーティングオイル 2025/08 240.52 + 1.54
2025/09 237.85 + 1.13
改質ガソリン 2025/08 216.96 + 0.42
2025/09 212.33 - 0.18
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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ニューヨーク原油は続落。終値の前営業日比は、期近2限月が0.46〜0.44ド
ル安、その他の限月は0.41〜0.36ドル安。中心限月の8月限は0.46ドル安
の66.52ドル。
トランプ米大統領のロシアに対する制裁を巡り思惑で高値更新後に今後50日の猶予
が付いたことで急反落した前日の地合いを引き継いで、この日はさらに安値を更新し
た。またロシアに加えてロシアと貿易を行っている国々(対ロシア経済制裁下に同国か
らの原油輸入を拡大させた中国、インドを念頭)にも制裁関税を課すとしたことで、地
政学的リスクの買い意欲より原油需要懸念が優勢となった。さらに欧州連合(EU)と
ともに30%の関税を通告されたメキシコがこの日、8月1日までに合意しなければ、
米国に対する関税対抗措置を示唆したことも弱材料視された。
外部市場も6月の米消費者物価指数(CPI)の発表後にダウ平均株価が崩れて、為
替もドル高に振れて、原油市場にとっては逆風となった。
8月限は、アジアの時間帯の時間外取引では66ドル台でさらに前日の安値を割り込
む展開。欧州の時間帯〜米国の時間帯前半にかけては戻す場面もあり、一時的に67ド
ル台を回復したが、高値も67.13ドルまでで後半には再び反落して、後半にこの日
の安値となる66.22ドルを付けた。しかしその後は切り返して帳入れは66ドル台
半ばまで戻した。
この日発表された石油輸出国機構(OPEC)月報で、世界石油需給見通しは、
2025年が前年比日量130万バレル増の同1億0510万バレル、2026年が同
130万バレル増の1億0640万バレルと、ともに前月から据え置きとなった。
6月のOPEC原油生産量は同2724万バレルと、前月比同22万バレル増。
トランプ米大統領から30%の関税を通告されている メキシコのシェインバウム大
統領はこの日、8月1日の期限までに合意に達しない場合、同国が関税対抗措置を取る
ことを示唆した。
改質ガソリンは総じて続落、ヒーティングオイルは期近から反発。ガソリンは当限を
除き原油安に追随したが、前日急落していたヒーティングオイルは買い戻しが優勢とな
り、期近からプラス引けした。
今日の材料
・世界石油需給見通し、2025年が前年比日量130万バレル増の同1億0510万
バレル、2026年が同130万バレル増の1億0640万バレル、ともに前月から
据え置き=OPEC月報。
・6月のOPEC原油生産量、同2724万バレルと、前月比同22万バレル増
=OPEC月報。
・メキシコ、8月1日の期限までに合意に達しない場合、米国に対して関税対抗措置を
取ることを示唆=シェインバウム大統領。
MINKABU PRESS
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