[今日の視点]貴金属=金が反落、円高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金と銀は円高を受けて売り優勢となろう。
プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は11.10ドル高
の3351.00ドル、銀が4セント高の3791セント、プラチナが40.84ドル
高の1423.14ドル、パラジウムは35.97ドル高の1236.00ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.86/88円で、前営業日の
大引け時点から0.83円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万6046円前後、銀は182.0円前後、プラチナ
は6105円前後、パラジウムは5600円前後。
【NY金は米FRB議長解任報道の混乱が支援】
 金はきのうの海外市場は、米大統領の連邦準備理事会(FRB)議長解任報道の混乱
を受けて買い優勢となった。
 金は米大統領の連邦準備理事会(FRB)議長解任報道の混乱が支援要因になった。
トランプ米大統領がパウエルFRB議長の解任に「オープン」と伝えられた。その後、
米大統領は、FRB議長を解任する計画はないと述べた。解任の可能性について15日
に共和党議員らと意見を交わしたことを認めた。
 6月の米生産者物価指数(PPI)は、前月比横ばい、前年比2.3%上昇だった。
輸入関税による商品価格の上昇がサービス部門の価格下落で相殺された。市場予想の前
月比0.2%上昇を下回った。一方、米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、5月
下旬から7月上旬にかけて経済活動が小幅に拡大したとの認識が示された。物価につい
ては、各地区で上昇したとの認識が示された。
 銀はきのうの海外市場は、米大統領の連邦準備理事会(FRB)議長解任報道の混乱
や金堅調を受けて買い優勢となった。
【プラチナはドル安や金堅調が支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。米大統領の連邦準備理事会(FR
B)議長解任報道の混乱を受けてドル安に振れた。上海プラチナの出来高が増加し、中
国勢の押し目買いが入ったことも支援要因である。
<今日の予定>
・貿易収支 2025年6月速報(財務省)
・英雇用統計 2025年6月(国立統計局)
・ユーロ圏消費者物価指数 2025年6月確報(EUROSTAT)
・米小売売上高 2025年6月(商務省)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米輸出入物価指数 2025年6月(労働省)
・米製造業景況指数 2025年7月(フィラデルフィア連銀)
・米企業在庫 2025年5月(商務省)
・対米証券投資 2025年5月(財務省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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