NY金・銀市況=金は反発、米国は債務拡大路線を継続へ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金     (25/08)  3347.5     3368.0      3337.2      3358.3     + 13.0
         (25/12)  3403.2     3423.8      3393.8      3414.1     + 12.8
   銀     (25/09)  3842.5     3882.5      3837.5      3846.4     + 16.1
         (25/12)  3892.5     3927.5      3885.5      3894.1     + 16.2
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           146,431       182,257      444,521        (- 6,341)
  銀            44,389        46,159      172,865        (+ 1,055)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ    ・NYダウ           44,342.19 -142.30
     前日  148.60/62   1.1596/98    ・ナスダック          20,895.66 + 10.01
     本日  148.81/83   1.1626/28    ・10年米国債利回り       4.42 -  0.04
・NY原油 (25/08)  66.05 - 0.18     ・SPDR保有金残高     948.50 -  2.29
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は反発、銀は続伸。前日比は金が12.6〜13.0ドル高、中心限
月の8月限が13.0ドル高、銀が16.0〜17.2セント高、中心限月の9月限は
16.1セント高。
 金8月限は反発。債務拡大に頼った米国の覇権が限界に達しているとの見方が強いな
か、米国離れ、ドル離れ見通しが安全資産である金相場を押し上げた。トランプ米大統
領はロシアとの和平合意に失敗し、軍事衝突が再び拡大するリスクがあり、ウクライナ
に対する軍事支援が米国の債務残高を一段と膨らませる公算。米国製兵器を北大西洋条
約機構(NATO)加盟国が購入し、ウクライナに供与する米国の計画には欧州の拒否
反応が強く、ロシアと軍事的に対峙するならば米国は増発に頼るしかない見通し。
 月初からドルの買い戻しが続いていることは重し。米国の関税政策を背景に物価高が
再燃するリスクが意識されている。物価高リスクを背景に、米追加利下げ見通しは不透
明。
 トランプ米大統領が利下げを見送っているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)
議長に対する批判を続けていることは買い手がかり。トランプ米大統領はパウエルFR
B議長を愚か者であると指摘し、辞任に追い込む構え。今のところ辞任の噂はないもの
の、パウエルFRB議長が任期満了まで批判に耐える可能性は低いと見られている。
 銀9月限は続伸。金相場に対して割安であることから資金流入が継続している。
今日の材料
・トランプ米大統領、プーチン大統領、習近平主席が9月に北京で会談する可能性=
ザ・タイムズ
・ガザ地区からのパレスチナ人強制移住について、エチオピアやリビア、インドネシア
が受け入れる意向=米アクシオス
・FRBは住宅市場を圧迫している=トランプ米大統領
・高金利は若者が住宅を購入するのを困難にしている=同上
・ドル下落を許すつもりはない=同上
・ドルを基軸通貨として失うことは戦争に負けるようなもの=同上
・米国におけるCBDCの創設を決して許さないという誓約を確約=同上
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