[今日の視点]貴金属=金は続伸、円高が圧迫要因ながらも堅調に推移か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は金が続伸が見込まれるも上げ幅は限られるか。ニューヨーク高を背景にJP
X金は夜間取引で続伸し先限は連日の上場来高値更新となった流れを引き継ぐなか買い
優勢が見込まれる。急速な円高が上値抑制要因となりそう。プラチナ系貴金属(PG
M)はプラチナが円高とNY安を受けて軟調を見込む。
 午前8時6分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は43.81ドル高の
3428.55ドル、銀が41セント高の3927セント、プラチナが15.46ドル
安の1437.89ドル、パラジウムは10.42ドル高の1271.80ドル。
 午前8時16分現在のドル・円相場は1ドル=146.36/38円で、前営業日の
大引け時点から1.55円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万6270円前後、銀は184円前後、プラチナは
6150円前後、パラジウムは6100円前後。
【NY金は金利低下とドル安を受けて続伸】
 金はきのうの海外市場は、米長期金利の低下やドルの下落を受けて買い優勢となっ
た。
 金は長期金利の低下が買い支援要因となった。米国の相互関税上乗せ分の交渉期限を
8月1日に迎えるが、交渉の行方の見通しに不透明感が強く、米政策が米経済に与える
影響の不確実性がイヤ気されている。また、22日に発表された7月製造業景況指数も
事前予想を大幅に下回ったことで、米トランプ米政権の関税政策が米経済に与える影響
に対する警戒感が深まっている。
 SPDRの金ETF残高は21日の947.06トンから22日には954.8トン
へと大きく増加。6月30日以来の950トン台回復となり、逃避買いとしての金需要
の根強さを窺わせる動きを見せている。
 銀はきのうの海外市場は、金の続伸やドル安を受けて買い優勢となった。
【プラチナはドル建て現物へのサヤ寄せから反落】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調にもかかわらず、ドル建て現物価
格へのサヤ寄せとなるなか軟調となった。
 プラチナはニューヨーク市場で一代高値を更新した後でチャート面から利食い売りが
出やすい状況となっていたことも売りを呼ぶ要因となった。ニューヨークの指定倉庫在
庫の増加も注目要因ながら、金が堅調地合いを保っていることは引き続き下支え要因。
<今日の予定>
◆ ニュージーランド ◆
【経済】07:45 貿易収支 2025年6月(NZ統計局)
◆ アメリカ ◆
【工業】7/23 05:30 週間石油統計(API)
【納会】--:-- WTI原油 2025年8月限(NYMEX)
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