日経平均株価 始値 41657.98 高値 42065.83 安値 41554.18 大引け 41826.34(前日比 +655.02 、 +1.59% ) 売買高 22億899万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆7264億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日米関税交渉合意後のリスクオン継続 2.一時4万2000円台に乗せ最高値接近 3.上げ幅一時800円超、全33業種上昇 4.後場は高値警戒の売りで伸び悩む 5.TOPIXは1年ぶり最高値更新 ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比507ドル高と続伸した。日米関税交渉の合意で米国とその他の貿易相手国との交渉進展への期待が高まり買いが優勢となった。 東京市場では、日経平均株価は騰勢が続いた。一時800円を超す上昇となり、4万2000円台に乗せる場面があった。終値は昨年7月以来の高値水準。過去最高値に接近した。 日経平均は一時4万2065円まで上昇した。前日の日米関税交渉の合意を受けたリスク選好ムードが続き、主力大型株を中心に断続的な買いが入った。東証の業種別指数では全33業種が上昇。銀行業が上昇率トップとなったほか、精密機器や非鉄金属など景気敏感セクターの上げが目立った。TOPIXは昨年7月11日の史上最高値を1年ぶりに更新。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の83%を占めた。 一方、株価指数の急ピッチな上昇を背景に短期過熱感が台頭したほか、高値警戒感も広がり、後場に入ると主力株の一角に利益確定目的の売りが出て日経平均は伸び悩んだ。ベッセント米財務長官がテレビ番組で、日本による貿易交渉の合意内容の実施にトランプ大統領が不満を感じた場合、相互関税と自動車関税を25%に戻す可能性について言及したことも、上値を圧迫する要因となったとみられている。 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株が買われ、三菱重工業<7011>やフジクラ<5803>、古河電気工業<5801>が頑強。日立製作所<6501>や良品計画<7453>が値を飛ばし、ソフトバンクグループ<9984>が高値を更新。KOA<6999>がストップ高に買われ、オービックビジネスコンサルタント<4733>や信越ポリマー<7970>、ブロンコビリー<3091>が急伸した。空港施設<8864>が後場終盤に上げ幅を広げ、UACJ<5741>が大幅高となり、キヤノンマーケティングジャパン<8060>や大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が株価水準を切り上げた。 半面、トヨタ自動車<7203>が小安く、アドバンテスト<6857>とレーザーテック<6920>が冴えない展開。日本航空電子工業<6807>が下値を探り、サンリオ<8136>やフジ・メディア・ホールディングス<4676>、オリエンタルランド<4661>が値を下げ、MARUWA<5344>や芝浦メカトロニクス<6590>、マネックスグループ<8698>が軟調だった。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、リクルート <6098>、テルモ <4543>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約259円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、トレンド <4704>、レーザーテク <6920>、トヨタ <7203>、OLC <4661>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約30円。うち20円はアドテスト1銘柄によるもの。 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)銀行業、(2)精密機器、(3)ゴム製品、(4)非鉄金属、(5)機械。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉱業、(2)ガラス・土石、(3)金属製品、(4)医薬品、(5)陸運業。 ■個別材料株 △ブロンコB <3091> [東証P] 既存店堅調で4~6月期営業益56%増。 △ファンデリー <3137> [東証G] 「楽天マート」で国産ハイブランド冷食の販売開始。 △タクマ <6013> [東証P] 沼津市からごみ処理施設のDBO事業を受注。 △テクノプロH <6028> [東証P] 非公開化巡る再度の報道受けコメント発表。 △大豊工業 <6470> [東証S] トヨタ系自部品会社で低PBR際立つ。 △KOA <6999> [東証P] 上半期大幅上方修正が買いインパクトに。 △ブランドT <7067> [東証G] AIエージェント開発会社と資本・業務提携。 △信越ポリ <7970> [東証P] 第1四半期2ケタ営業増益と4円増配予想を好感。 △キヤノンMJ <8060> [東証P] ITソリューション好調で25年12月期営業利益予想を上方修正。 △ベルパーク <9441> [東証S] ITソリューション好調で25年12月期営業利益予想を上方修正。 ▼ゼンムテック <338A> [東証G] 予定案件の下期ずれ込みで6月中間期は赤字転落へ。 ▼リボミック <4591> [東証G] 新株予約権の発行発表で希薄化を警戒。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)KOA <6999>、(2)OBC <4733>、(3)信越ポリ <7970>、(4)ブロンコB <3091>、(5)UACJ <5741>、(6)古河電 <5801>、(7)ADWG <2982>、(8)テクノプロH <6028>、(9)東洋エンジ <6330>、(10)日製鋼 <5631>。 値下がり率上位10傑は(1)GMOインタ <4784>、(2)航空電子 <6807>、(3)MARUWA <5344>、(4)芝浦 <6590>、(5)TSIHD <3608>、(6)ギフティ <4449>、(7)フジHD <4676>、(8)Gunosy <6047>、(9)宮越HD <6620>、(10)ラウンドワン <4680>。 【大引け】 日経平均は前日比655.02円(1.59%)高の4万1826.34円。TOPIXは前日比51.17(1.75%)高の2977.55。出来高は概算で22億899万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1357、値下がり銘柄数は215となった。東証グロース250指数は759.48ポイント(2.58ポイント高)。 [2025年7月24日] 株探ニュース
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