株価指数先物【引け後】 いったん過熱を冷ましたいところ

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限
日経225先物 41870 +650 (+1.57%)
TOPIX先物 2980.5 +51.0 (+1.74%)

 日経225先物(9月限)は前日比650円高の4万1870円で取引を終了。寄り付きは4万1670円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万1640円)にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まった。寄り付き直後につけた4万1610円を安値にロングが強まり、前場終盤にかけて4万2000円台を回復。後場の取引開始直後には4万2080円まで買われる場面もみられた。その後は利益確定に伴うロング解消の動きが入り、後場中盤以降は4万1780円~4万1960円辺りで保ち合いが続いた。

 日経225先物は、4万2000円台回復でいったんは利食いが意識されやすいところだろう。ボリンジャーバンドの+3σ(4万1950円)を一時上回ったことで、過熱感が警戒されやすいところでもある。ただし、ナイトセッションで+3σは4万2280円、+2σは4万1450円辺りに切り上がりをみせている。過熱警戒から調整をみせてきたとしても、+2σ水準がサポートとして機能するようだと、バンドの切り上がりに沿ったトレンド形成が意識されやすい。

 関税交渉期限の8月1日が近づくなか、主要な貿易相手国との関税交渉が前進しており、米国と欧州連合(EU)が合意できれば、改めて市場は評価することになりそうである。もっとも、今後は国内でも決算発表が本格化することで、投資家の関心は企業業績に集まることになりそうだ。インデックスに絡んだ商いから、主要企業の決算の影響を受けやすくなろう。

 日経225先物は+2σと+3σでのレンジにより、オプション権利行使価格の4万1500円から4万2250円辺りでの推移を想定。ただし、直近では過熱感から積極的なロングは手控えられやすく、+2σ水準で底固めを意識しての、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。

 NT倍率は先物中心限月で14.04倍に低下した。14.11倍と上昇して始まった後はTOPIX型優位のなかで、一時14.02倍に低下する場面もあった。しかし、25日移動平均線(14.02倍)、200日線(14.02倍)が支持線として機能する形から下げ幅を縮め、両線を上回って終えた。NTロングは強まりにくいものの、14.00倍近辺ではその後のリバランスを想定したNTロングでのスプレッド狙いが入りやすいようだ。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万6217枚、ソシエテジェネラル証券が1万7778枚、サスケハナ・ホンコンが5754枚、JPモルガン証券が3914枚、バークレイズ証券が3201枚、SBI証券が2931枚、ゴールドマン証券が2827枚、日産証券が2483枚、野村証券が2129枚、モルガンMUFG証券が2099枚だった。

 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が2万7695枚、ABNクリアリン証券が2万6693枚、JPモルガン証券が6422枚、バークレイズ証券が5787枚、モルガンMUFG証券が5023枚、ゴールドマン証券が4158枚、みずほ証券が3512枚、ビーオブエー証券が3060枚、シティグループ証券が2766枚、ドイツ証券が1453枚だった。

株探ニュース

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