【場況】 金は反発。円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場が上げ一 服となったが、円安を受けて堅調となった。銀は10〜12月限が上昇、先限が下落し た。 午前11時4分現在の前営業日比は、金標準が77〜108円高、金ミニが5.5円 安〜92.0円高、ゴールドスポットが358円高、銀が4.0円安〜3.0円高。 午前11時4分現在の出来高は、金が1万2416枚、金ミニが5221枚、ゴール ドスポットが815枚、銀が4枚。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金は米国と欧州連合(EU)の合意期待が圧迫要因になった。米国とEUの関税交渉 で15%で合意する可能性があるという。一方、欧州中央銀行(ECB)理事会で、8 会合ぶりに利下げを見送った。EUとトランプ米政権の関税交渉が続き、不確実性が根 強い中、様子見姿勢を取った。トランプ米大統領は、連邦準備理事会(FRB)本部を 訪問し、ホワイトハウスが費用をかけ過ぎとして批判を強めているFRB本部の改修現 場を視察した。改めて利下げを求める一方で、パウエルFRB議長を解任するつもりは ないと明言した。 米新規失業保険申請件数は4000件減の21万7000件となった。減少は6週間 連続。4月以来3カ月ぶりの低水準となり、労働市場の安定が示された。米国債の利回 りが上昇し、円安に振れた。 金先限は1万6118円まで上昇した。円安が支援要因になった。円相場は1ドル= 147円台前半の円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、もみ合い。きのうの海外市場では、米国と欧州連合(E U)の合意見通しを受けて受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の 3368.51ドルから、3372ドル台まで上昇したのち、ドル高を受けて上げ一服 となったが、押し目は買われた。 午前11時現在、金が3371.24ドル、銀は3916セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3375.55ドル、銀が3912セント。 MINKABU PRESS
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