●論点解説金、先物売り・ETF買い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 通商環境の改善評価が、金相場の上値を圧迫している。8月1日の交渉期限を前に、
日米に続いて週末には米欧も通商合意に至った。関税引き下げの一方、米国への巨額投
資が、日欧が合意した条件になっている。これをベースに各国も合意に向かう可能性が
高い。27〜30日の米中通商協議もイベントリスクになるが、安全資産の目線で大き
く買い進む必要性は薄れている。一方で、前週の「SPDR GOLD SHARE
S」の投資残高は13.47トン増の957.09トンになっており、少なくとも米市
場で金上場投資信託(ETF)の大規模な売却圧力は確認できない。先物市場では短期
筋の売り圧力が強まる一方、中長期的なマーケット環境は大きく変わらないとみている
向きが多いことが窺える。このまま金ETF売却を回避できるのかが焦点になる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。