シカゴコーン市況=軒並み続落、良好な米産地の作柄と豊作観測の高まりで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    392.00      394.25      387.75      389.25      - 4.50
  2025/12    412.50      415.00      409.25      411.00      - 3.00
  2026/03    430.00      432.50      426.75      428.75      - 2.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       418,816         352,493        1,546,937 (+  6,135)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
=======================================
*米気象庁発表の6−10日予報(8月4日−8月8日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 コーンは軒並み続落。終値の前営業日比は4.50〜1.25セント安。中心限月の
12月限は3.00セント安の411.00セント。

 前日の日中取引終了後に発表された作柄報告で良好な作柄を保ったまま、シルキング
期の終盤を迎えていることが明らかとなり、豊作見通しの可能性が一段と高まったこと
が弱材料となった。12月限は一代の安値に迫る動きを見せる軟調となった。
 12月限は412.50セントで取引を開始した後は415セントの高値に何度も
顔合わせする高もみとなった。欧州の時間帯にやや値を落とした後、米国の時間帯には
急速に軟化し409.25セントの安値まで下落。安値で買い戻されたものの戻りは限
られ、この日の安値圏で終了。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 ダコタ州からネブラスカ州を北部にかけての地域で強風など荒天となり雹被害が発
生。ネブラスカ州からイリノイ州北部にかけての地域でも荒天となっている。
 勢力の強い寒冷前線が南下している影響で、コーンベルト西部及び南部プレーンズ、
中部及び南部ではここ数日は雨が続く見込み。中西部全域の気温は週を通して27℃以
下にとどまる模様。
 8月3日から7日は多くの地域で、気温は平年以下から平年並み、雨量は北東部では
、平年以下から平年並みになるだろう。
 シカゴ小麦は大幅安。前日の日中取引終了後に発表された作柄報告では春小麦の作柄
は良以上の比率が前週から3%引き下げられた49%となったものの、収穫の開始が確
認されたことで天候リスクを織り込み、売り優勢となった。
 期近12月限は前日比8.75セント安の550.00セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは南部では最高気温が36℃と高温になっている。一方の北部では低温
の中、雨が発生。
 南部では乾燥傾向がこの数週間にわたって続き、広い範囲で表土の土壌水分が乾燥。
また、猛暑も続いている。
今日の材料
・米コーンベルトでは強風など荒天となり雹被害が発生。
・コーンベルト西部及び南部プレーンズ、中部及び南部ではここ数日は雨が続く
 見込み。
・中西部全域の気温は週を通して27℃以下にとどまる模様。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。