海外サマリー(29日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,381.2   +14.4  シカゴ大豆  2025/11 1,009.50   -2.00
NY銀     2025/ 9 3,828.6   + 6.5  シカゴコーン 2025/12   411.00   -3.00
NYプラ    2025/10 1,419.6   - 0.2  NY原油   2025/ 9    69.21   +2.50
NYパラ    2025/ 9 1,279.20  -12.40 ドル・円               148.47   -0.05
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時148.80円台まで上昇
 NY為替市場、本日もドル高が優勢となり、ドル円は一時148円台後半まで上昇。
ただ、米国債利回りが低下していることもあり、ドル円も149円台を試すことなく伸
び悩んだ。7月の米消費者信頼感指数が予想を上回ったこともドル高をサポートした。
 29日からFOMCが始まり、30日に結果が公表される。政策は据え置きが確実視
されており、パウエル議長も利下げの方向性だけは示す可能性はあるものの、これまで
通りに早期の利下げには慎重姿勢を示す可能性が高いと見られている。
 ただ、市場関係者からは「現時点で市場参加者の関心は通商協議の不透明感から米実
体経済へと移っている。そのような中、年初から積み上がっていたドルショートの巻き
戻しが活発に出ているようだ」との指摘も出ていた。
 アナリストは、ドルの反発が一段と進めば、オプション市場の投資家はドル上昇への
賭けを強める可能性があると指摘している。米国が貿易交渉の全体的な勝者とみなされ
れば、ドル高が一段と持続する可能性があるという。最近のドル高は、米国とEUが貿
易協定で合意した後、これまでのドルショートの巻き戻しを部分的に反映しているとい
う。オプション市場のポジションもドル選好に向かって変化しており、1カ月ぶりの強
気水準に上昇しているという。
◎NY貴金属=金が反発、原油高や米国債の利回り低下で
 ニューヨーク金、銀は反発。
 金12月限は反発。時間外取引では、手じまい売りが出る場面も見られたが、市場の
関心が米連邦公開市場委員会(FOMC)などに移るなか、押し目を買われた。欧州時
間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、米消費者信頼感指数の上昇に
上値を抑えられたが、原油高や米国債の利回り低下を受けて押し目は買われた。
 銀9月限はドル高に上値を抑えられたが、金堅調につれ高となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがまちまち、パラジウムは反落。
 プラチナ10月限は小反落。時間外取引では、貿易に対する楽観的な見方が支援要因
になったが、ドル高を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一
服となった。日中取引では、買い戻し主導で上昇したが、ドル高を受けて上げ一服とな
った。
 パラジウム9月限は戻りを売られたが、日中取引で買い戻し主導で値を戻した。
◎LME=アルミは続落、銅・ニッケルは米中関税交渉進展期待から堅調
 アルミ3カ月物は続落。2634ドルと小幅高で寄り付いた。アジア株はまちまちだ
ったが、米中間の閣僚級関税協議の進展期待や欧州株高を映した買いを受け2707.
50ドルまで浮上。その後、米株の頭重い動きが弱材料視されて値を落とし2601ド
ルの安値を付けた後、反発力弱く引けを迎えた。
 銅3カ月物は小幅続伸。9757ドルで売り優勢で始まったのち、アジア株が頭重い
動きとなったことが上値抑制要因になったが、米中間の閣僚級の関税協議進展期待や
欧州株高が手掛かりとなり、9827ドルまで浮上。29〜30日開催の米公開市場委
員会(FOMC)を控えて玉整理基調が強まるなか、高値からは値を落としたが、小幅
高を維持して取引を終えた。
◎NY原油=続伸、米国のロシア追加制裁を警戒
 ニューヨーク原油の期近は続伸。
 ウクライナとの停戦に合意しなかった場合、約10日後にロシアに対する経済制裁を
強化するとトランプ米大統領が発表したことが買い手がかり。同大統領はロシア産の石
油について「心配していない」と述べたほか、「現在の石油価格はかなり低い」との認
識を示し、ロシア制裁による原油高を容認する印象を与えた。関税についてロシアから
何の反応もないとも述べている。また、ベッセント米財務長官がロシア産の石油購入を
続ける中国は高水準の関税に直面する可能性があると発言したことも買い手がかり。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=総じて続落、順調な大豆生育から軟調
 大豆は総じて続落。
 米農務省(USDA)が前日日中取引終了後に発表した作柄報告で、大豆の良以上の
比率が上昇し70%台を回復したことが弱材料となった。閣僚級の米中関税協議の進展
期待が買い支援材料となって一部限月はプラスサイドで終えたが、多くの限月は米国の
良好かつ順調な大豆生育が重石となって軟調となった。
 コーンは軒並み続落。
 前日の日中取引終了後に発表された作柄報告で良好な作柄を保ったまま、シルキング
期の終盤を迎えていることが明らかとなり、豊作見通しの可能性が一段と高まったこと
が弱材料となった。12月限は一代の安値に迫る動きを見せる軟調となった。

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