金・銀午前=金が反発、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反発。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安一服やドル
建て現物相場の反落に上値を抑えられた。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が11〜37円高、金ミニが3.0〜
58.5円高、ゴールドスポットが289円高、銀が出来ず。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万1153枚、金ミニが3749枚、ゴール
ドスポットが398枚、銀が0枚。
【NY金は原油高や米国債の利回り低下が支援】
 金は原油高や米国債の利回り低下が支援要因になった。原油はトランプ米大統領がロ
シアに対する追加制裁の発動期限を前倒ししたことが支援要因になった。米大統領は期
限短縮について、ロシアから反応は聞いていないとした上で、ロシアに対する制裁が原
油市場や価格に及ぼす潜在的な影響については懸念しておらず、いかなる影響をも相殺
するために米国は国内の原油生産を増やすと言明した。また米債券市場では、7年債入
札が予想外に堅調だったことや、6月の求人件数が労働市場の一部軟化を示唆したこと
を受けて利回りが低下した。6月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数
は743万7000件と、前月から27万5000件減少した。求人と採用は宿泊・飲
食サービス業で特に減少しており、米国の労働市場が一段と減速している可能性が示さ
れた。市場予想は750万件だった。一方、7月の米消費者信頼感指数は97.2と、
前月の95.2(上方改定)から2.0ポイント上昇した。ただ雇用機会に対する見方
は約4年半ぶりの低水準となり、米国の労働市場が減速している可能性が改めて示され
た。市場予想は95.0。
 スターマー英首相は、飢餓が深刻化しているパレスチナ自治区ガザの状況についてイ
スラエルが対応しなければ、9月の国連総会でパレスチナを国家として承認する用意が
あると表明した。
 金先限は夜間取引で1万6042円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になっ
た。円相場は1ドル=148円台半ばで円安が一服し、148円前後の円高に振れた。
津波警報を受けて円買いとなった。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、反落。きのうの海外市場では、原油高や米国債の利回り低
下を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の3327.43ドルから、ドル
安を受けて買い優勢となったが、3332ドル台で戻りを売られた。
 午前11時現在、金が3323.50ドル、銀は3803セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3319.05ドル、銀が3811セント。

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