ドル円は148円台後半に上昇 米GDPが米経済の底堅さ示す=NY為替序盤

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうの為替市場、午後のFOMCの結果待ちの雰囲気が広がる中、NY時間に入ってドル高が強まっており、ドル円は148円台後半まで上昇している。先ほど発表のADP雇用統計と第2四半期の米GDP速報値がともに予想を上回ったことがドル高を誘発。米国債利回りも上昇し、FRBの早期利下げ期待を後退させる内容ではある。

 特にGDPはトランプ関税にもかかわらず、3.0%のプラス成長となった。ただ、個人消費の伸びが予想を若干下回ったほか、輸入の大幅な減少で純輸出の伸びが大きく寄与した点は疑問符が付きそうだ。だが、利下げに慎重なFRBの姿勢は正当化される内容。

 ここ数日の為替市場はドル高が優勢となり、ドル円も21日線を維持しながら上向きの流れを堅持している。ただ、149円台にはなお慎重といった様子で、本日のFOMCを受けて149円台、そして150円台を試しに行くか注目される。

 そのFOMCだが、政策は据え置きが確実視されており、今回は経済見通しや金利見通し(ドット・プロット)の公表もない中、パウエル議長の会見に市場の関心が集中する。利下げも含めて選択肢はオープンにしておく可能性はあるものの、これまで通りに慎重に判断したい意向を示す可能性が高いと見られている。

 短期金融市場では9月利下げの確率を65%程度で織り込んでいるが、足元の数字からは早期利下げの必要性は低い。そのような中、パウエル議長の会見を受けて変化があるか注目される。なお、ボウマン理事とウォラー理事は利下げを支持する可能性がありそうだ。その他にも利下げ支持の委員が出るか注目される。

 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は148.65円、149円に観測されている。

30日(水)
148.65(11.0億ドル)
149.00(12.8億ドル)

1日(金)
146.00(14.3億ドル)
147.00(15.2億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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