−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 3,352.8 -28.4 シカゴ大豆 2025/11 995.75 -13.75 NY銀 2025/ 9 3,773.9 -54.7 シカゴコーン 2025/12 412.25 +1.25 NYプラ 2025/10 1,374.9 -44.7 NY原油 2025/ 9 70.00 +0.79 NYパラ 2025/ 9 1,265.40 -13.80 ドル・円 149.47 +0.96 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は149円台半ばまで上昇 NY為替市場、午後のFOMC後のパウエル議長の会見を受けてドル高が加速した。 ドル円は149円台を回復し、149.50円付近まで一時上昇。議長の会見を受けて 早期利下げ期待がさらに後退している。 議長は「現在見られているのは、関税によるインフレの非常に初期の段階。経済は当 面、緩やかな金融引き締めを必要としている」などと述べ、追加利下げに慎重な姿勢を 滲ませていた。 トランプ大統領は「FRBは9月に利下げすると聞いている」とFOMC直前に述べ ていたが、議長は「次回会合までにデータが明確になるかどうかは非常に難しい」と9 月利下げに消極的な見解を暗示していた。 短期金融市場では年内2回の利下げを織り込めず、9月利下げは半分以下の確率、1 0月利下げも完全には織り込めない状況となっている。利下げに慎重姿勢を示して来る とは見られていたものの、想定以上にタカ派だったとの印象のようだ。 なお、朝方に米GDPやADP雇用統計が発表になっていたが、予想を上回ったこと もドル高に拍車をかけていた。特に米GDPは3.0%のプラス成長となった。ただ、 個人消費の伸びが予想を若干下回ったほか、輸入の大幅な減少で純輸出の伸びが大きく 寄与した点を除けば緩やかな成長に留まっているとの指摘もエコノミストからは出てい る。だが、利下げに慎重なFRBの姿勢は正当化される内容と受け止められていたよう だ。 ◎NY貴金属=軒並み下落、予想以上の米GDPなどで ニューヨーク金、銀は反落。 金12月限は反落。時間外取引では、ドル安が下支えになったが、米連邦公開市場委 員会(FOMC)を控えて戻りは売られた。欧州時間に入ると、押し目を買われた。日 中取引では、予想以上の米国内総生産(GDP)などを受けて売り優勢となった。米F OMCでは予想通り、金利据え置きとなったが、パウエル米連邦準備理事会(FRB) 議長の会見で早期利下げ観測が後退したことを受けて一段安となった。 銀9月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが下落、パラジウムは続落。 プラチナ10月限は続落。時間外取引では、ドル安となったが、金軟調につれ安とな った。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となった。日中取引では、序盤に買い 戻し主導で上昇したが、予想以上の米国内総生産(GDP)などや金軟調を受けて戻り を売られた。米連邦公開市場委員会(FOMC)発表後のドル高を受けて一段安となっ た。 パラジウム9月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。 ◎LME=全面安、FOMC待ちの玉整理が強まるなか手じまい売りが先行 アルミ3カ月物は続落。2607.50ドルと小幅高で寄り付いた。アジア株の堅調 な足取りを受けて浮上したものの、米公開市場委員会(FOMC)結果待ちのなか玉整 理基調が強まって手じまい売りが先行となり、値を落とし、一時2599.50ドルま で値を落とし、今月18日以来の安値をつけた。終盤に買い戻されたものの、マイナス サイドで小幅安で取引を終了。 銅3カ月物は反落。9793.50ドルで売り優勢で始まったのち、アジア株高が手 掛かりとなって9821ドルまで上昇したが、前日の高値9827ドルが抵抗線となっ た。その後は29〜30日開催の米公開市場委員会(FOMC)の結果待ちのなか、ド ル高が進み、玉整理に伴う手じまい売りが強まり、高値から値を落とし、一時9676 ドルまで下落し、今月18日以来の安値まで値を崩した。安値を買い拾われたものの、 戻りは限られ、100ドル近い下落で引けた。 ◎NY原油=続伸、期近が6月23日以来の70ドル台乗せ ニューヨーク原油は続伸。 米株安にドル高進展、さらには米エネルギー情報局(EIA)の週報での原油在庫の 急増と弱材料が揃ったにもかかわらず、トランプ米大統領がロシアに対して10日以内 にウクライナと停戦で合意しないとさらに経済制裁を科す方針を示したことで急伸した 前日の騰勢を継続した。同大統領はこの日、ロシア産原油の二大輸入国のひとつ、イン ドに対しても8月1日から25%の関税を課すことを明らかにした。またロシア産原油 の輸入に対するペナルティーとして「2次関税」を課すことも示唆している。ともにロ シア産原油の供給減少につながるとの見方から買い煽られた。 またチャートの戻り高値更新で、売り方の踏み(損切覚悟の買い戻し)による上げ圧 力も強かった。これにより9月限自体、期近つなぎ足ベースともに6月23日以来の 70ドル台乗せとなった。 改質ガソリンは続伸、ヒーティングオイルはまちまちだが、期近の主要限月は反落。 ガソリンは原油の続伸やEIA週報での在庫減少で堅調だったが、留出油在庫が急増し ていたヒーティングオイルは期近から軟調に引けた。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は豊作見通し受け続落、コーンは買い戻しで反動高 大豆は期近は続落。 米産地での良好な生育を受けて豊作見通しが強まるなか売り優勢となった。ドル高を 嫌気したドル建て金現物価格の軟調な動きも弱材料視されて値を落とし、11月限は終 値ベースで1000セントを割り込んだ。 コーンは総じて小幅高。 米産地での生育ペースは順調、作柄は良好を維持して7月を終えつつあることで豊作 が確実視されるが、これまでの下落の後の反動から買い戻されて堅調となった。ただ、 需給面の弱さから上げ幅は限られた。 MINKABU PRESS
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