アジア株 香港株大幅安、タカ派FOMC受け利下げ期待後退 上海株下落、製造業PMIが予想外に悪化

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 香港株大幅安、タカ派FOMC受け利下げ期待後退 上海株下落、製造業PMIが予想外に悪化

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数   24820.12(-356.81 -1.42%)
中国上海総合指数  3593.31(-21.90 -0.61%)
台湾加権指数     23508.80(+47.08 +0.20%)
韓国総合株価指数  3255.71(+1.24 +0.04%)
豪ASX200指数    8731.90(-24.46 -0.28%)

アジア株はまちまち。

韓国株は序盤に約4年ぶり高値をつけたあと上げ幅を縮小している。韓国と米国が15%関税で合意したことで安堵感が広がっている、トランプ米大統領の事前通告25%から引き下げられた形だ。

豪州株は史上最高値水準でもみ合い、インフレ鈍化と弱い雇用統計を受け8月利下げが確実視されている。豪中銀副総裁はインフレデータは「歓迎すべきものだった」とした一方で、失業率上昇は予測通りであり歴史的に見ても非常に低いと指摘。また、先行きに対して楽観的な見方を示しており、どちらかと言うと「タカ派」寄りな印象だ。

香港株は大幅続落、1週間ぶり安値をつけている、タカ派なFOMCを受け利下げ期待が後退している。香港は金融政策を米国に連動させているためFRBの9月利下げ期待後退で、香港の9月基準金利引き下げ期待も後退している。FOMCでパウエルFRB議長は「米労働市場は堅調なようだ、インフレは目標を引き続き上回っている」と述べた。FRBが近い将来利下げに踏み切る可能性は低そうだ。

上海株は下落、弱いPMIを受け投資家心理が悪化。きょう発表された中国7月の製造業PMIは49.3と予想外に悪化、好不況の分かれ目である50を4カ月連続で下回った。非製造業PMIは予想以上に悪化、50.1とかろうじて50を上回ったものの、昨年11月以来の水準に落ち込んだ。ただ、経済統計が弱ければ当局が支援策を講じる可能性がある。また、きのう約10カ月ぶり高値をつけたことから調整売りも出ているようだ。

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