大阪9月限ナイトセッション 日経225先物 40780 -420 (-1.01%) TOPIX先物 2942.5 -6.5 (-0.22%) シカゴ日経平均先物 40765 -435 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 31日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。前日夕に予想を上回る決算を発表したマイクロソフトとメタ・プラットフォームズが買われ、反発して始まった。ただし、6月の米個人消費支出(PCE)統計は、総合価格指数が前年同月比では2.6%上昇、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視するコア価格指数は同2.8%上昇と伸びが加速。4~6月期の米雇用コスト指数は前期比0.9%上昇し予想を上回ったほか、米新規失業保険申請件数は21万8000件と予想を下回ったことで、FRBによる早期利下げ観測が後退し、売りが優勢となった。 さらに、トランプ米大統領は、製薬会社17社に対し、米国の消費者向けの医薬品価格を他の先進国で提供されている最低価格まで引き下げるよう求める書簡を送付したと伝えられた。これを受けたユナイテッドヘルス・グループ やメルク といったヘルスケア株の下げも重荷となった。 S&P500業種別指数はメディア、ソフトウエア・サービス、小売が上昇した一方で、ヘルスケア機器・サービス、自動車・同部品、医薬品・バイオテクノロジーの弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、マイクロソフト、スリーエム 、アマゾン・ドット・コム 、キャタピラー 、トラベラーズ が買われた。半面、ユナイテッドヘルス・グループ、メルクのほか、IBM 、ナイキ 、セールスフォース が軟調。 シカゴ日経平均先物清算値は大阪比435円安の4万0765円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比90円安の4万1110円で始まった。直後に4万1280円まで買われ、買い一巡後は4万1130円~4万1230円辺りでの推移を継続。米国市場の取引開始後に軟化し4万1000円を割り込むと、中盤にかけて4万0580円まで下げ幅を広げる場面もみられた。終盤にかけてはショートカバーが入る形で下げ幅を縮め、4万0780円でナイトセッションの取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。マイクロソフトなどの上昇を先取りする形で前日に強いリバウンドをみせていたこともあり、米国市場の下落を受けてロング解消の動きが入りやすいだろう。ただし、ナイトセッションで4万0580円まで売られる場面もみられたが、足もとでは4万0500円処での底堅さがみられていることもあり、同水準に接近する局面では押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。 日経225先物は4万1000円をキープすることはできず、ボリンジャーバンドの+1σ(4万0880円)を下回ってきた。米雇用統計の発表を控えていることで積極的な売買は手控えられやすく、+1σを挟んでの推移が見込まれる。そのため、オプション権利行使価格の4万0500円から4万1000円のレンジを想定。+1σを上回っての推移をみせてくる局面においては、オプション権利行使価格の4万0875円から4万1250円辺りでの推移が意識されそうだ。 31日の米VIX指数は16.72(30日は15.48)に上昇した。14.74まで低下する場面もみられたが、その後の急伸によって一時17.17まで切り上がった。ボトム圏での推移ではあるものの、25日移動平均線(16.39)を上抜けてきたことで、やや神経質にさせそうである。 昨日のNT倍率は先物中心限月で13.97倍に上昇した。前場は+3σ(13.88倍)と+2σ(13.93倍)辺りでの推移だったが、後場に入り+2σを明確に上抜けてきた。終盤にかけて-1σ(13.98倍)に接近しており、NTロングに振れる形になった。200日線(14.01倍)、25日線(14.04倍)を捉えてくる可能性がある一方で、再び-2σ辺りを下回ってくるようだと、バンドに沿った低下基調が意識されてきそうだ。 株探ニュース
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