[本日の見通し]石油=急落、9月の主要産油国の会合にも注目を

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年12月限は急落。6万0970円まで下げ幅を広
げたが、売り一巡後は下げがやや落ち着いている。

 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国は日量54万7000バレルの増産
で合意し、23年に実施した日量220万バレル規模の自主減産の巻き戻しを完了し
た。この決定は想定内だが、主要産油国が日量166万バレル規模の自主減産の縮小を
開始するとの観測が渦巻いている。この日量166万バレル規模の自主減産は2026
年末まで維持されることになっているが、OPECプラスの中核国が自主減産の解消を
急いでいることは明らかであり、さらなる増産に身構える市場参加者が多い。日量
220万バレル規模の自主減産の解消が終わったことから、当面は生産量が維持される
との見通しもあるものの、9月7日の主要産油国の会合を注視すべきだろう。
 時間外取引でニューヨーク原油9月限は前日比0.30ドル安の67.03ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは66.56ドルから67.11ドル。
 原油1月限の予想レンジは6万0200円から6万1200円、ガソリン先限は7万
7500円から7万8500円、灯油先限は8万0500円から8万1500円。
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