【場況】 金が反落。円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場が上げ一 服となったが、円高一服が下支えになった。銀は先限が下落した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が46〜9円安、金ミニが48.5円安 〜35.5円高、ゴールドスポットが272円高、銀が1.4円安。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万0805枚、金ミニが6121枚、ゴール ドスポットが668枚、銀が2枚。 【NY金は予想以下の米雇用統計が支援】 金は予想以下の米雇用統計が支援要因になった。7月の米雇用統計によると、非農業 部門雇用者数は7万3000人増加した。市場予想は11万人増。伸びは予想以上に鈍 化したほか、過去2カ月分の雇用者数も計25万8000人下方修正された。6月分は 当初発表の14万7000人増から1万4000人増と、約5年ぶりの低水準に下方修 正された。5月分も12万5000人増から1万9000人増に修正された。失業率は 4.2%で6月の4.1%から上昇した。エコノミスト予想は4.2%だった。米連邦 準備理事会(FRB)の9月利下げの見方が戻り、ドル安に振れた。 米連邦準備理事会(FRB)は、クーグラー理事が8日付で退任すると発表した。任 期は来年1月までだった。パウエル議長への批判を繰り返しているトランプ大統領が、 将来の議長候補をクーグラー氏のポストに指名する可能性があるという憶測も出てい る。米大統領は、パウエル米FRB議長が利下げを拒否し続けるなら、理事会が主導権 を握るべきだと主張した。 トランプ米大統領は、原子力潜水艦2隻を適切な海域に配備するよう命じたと明らか にした。 ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)の 「愚かで扇動的 な発言」の脅威に対応するためとしている。 金先限は夜間取引で1万6035円まで下落した。円高が支援要因になった。円相場 は1ドル=147円台前半で円高が一服した。銀先限は174.6円まで下落した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。前週末の海外市場では、予想以下の米雇用統計を受 けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の3355.73ドルから、ドル高を受 けて売り優勢となった。 午前11時現在、金が3352.44ドル、銀は3678セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3292.26ドル、銀が3667セント。 MINKABU PRESS
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