シカゴコーン市況=下落、米産地の生育に適した天気や豊作見通しで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/09    389.50      392.50      386.50      387.00      - 2.50
   2025/12    411.00      412.75      406.75      407.00      - 3.75
   2026/03    428.50      430.00      424.25      424.75      - 3.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       317,308         282,166        1,597,470 (+ 10,874)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(7月31日までの週)
 コーン:120万7642トン(前週改定値:153万2153トン)
 小 麦: 59万9595トン(前週改定値: 29万0272トン)
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*米農務省発表の週間コーン作付け進度報告(8月3日までの週)
 コーン:シルキング:88%(前週76%、前年86%、平年89%)
     ド  ウ :42%(前週26%、前年44%、平年40%)
     デ ン ト: 6%(前週 — 、前年 6%、平年 6%)
     「良」以上:73%(前週73%、 前年67%)
     「劣」以下: 7%(前週 7%、 前年10%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月10日−8月14日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは軒並み下落。終値の前営業日比は3.75〜1.00セント安。中心限月の
12月限は3.75セント安の407.00セント。12月限を含む期近限月が一代の
安値を更新した。
 米産地では低温となっているうえ、一部では降雨も発生するなど、生育に適した天気
が広がるなか、豊作見通しが一段と強まり売り優勢となった。米農務省(USDA)発
表の週間輸出検証高が前週を下回ったことも重石となり、12月限を含む期近限月が一
代の安値を更新した。

 12月限は411セントで取引を開始した直後に412.75セントとこの日の高値
を付けた。アジアの時間帯は410セント台でのもちあいとなり、欧州の時間帯に軟化
した。米国の時間帯に再び412セント台まで値を伸ばしたが、終盤に崩れて引けにか
けて値位置を切り下げ、406.75セントに達して一代の安値を更新。安値からの戻
りも浅いまま終了。
 USDAによると、米国の7月31日時点の週間輸出検証高は120万7642トン
で前週の153万2153トンを下回った。一方の累計は6155万8139トン
で前年同期の4795万6927トンを約28%上回っている。
 USDAによると8月3日時点のコーンのシルキング率は88%で前年の86%、平
年の89%を下回った。またドウ率は42%で前年の44%は下回ったが平年の40%
を上回った。デント率は6%で前年および平年と同率。
 一方の作柄のうち良以上の比率は73%、劣以下の比率は7%で共に前週と同率。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではカナダの火災の影響で五大湖周辺地域では霞がかっている。中西部
のほぼ全域で最高気温は26℃以下となり、コーンベルト西部では局地的に降雨が発生
するなど、生育に適した天気が広がっている。

 今後5日間はロッキー山脈北部から五大湖周辺地域にかけて降雨が発生。中部から南
部ハイプレーンでは熱波が見込まれる。8月9〜13日にかけて気温は全国的に平年並
〜平年を上回り、プレーンズ、中西部の雨量は平年を上回るだろう。
 シカゴ小麦は期近が変わらず。米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高は前週を
上回ったうえ、米産地では荒天となり収穫作業の鈍化が懸念されるなか浮上する場面も
見られたが、米産地で収穫開始に伴う供給増加観測が重石となり、一時、マイナスサイ
ドに軟化し、一代安値を更新したが、変わらずで引けた。
 12月限は前営業日比変わらずの537セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではモンタナ州からテキサス州にかけて散発的な降雨または雷雨が発生し
ているが、収穫などの農作業は進行中。
 米国南部では、メキシコ湾岸中部から大西洋沿岸南部にかけて不安定な天気となって
いる。アラバマ州、ジョージア州、フロリダ州北部では鉄砲水発生のリスクが上昇。
今日の材料
・中西部のほぼ全域で26℃以下の気温やコーンベルト西部では局地的な降雨など、
 生育に適した天気が広がる。
・今後5日間はロッキー山脈北部から五大湖周辺地域にかけて降雨が発生。
・7月31日時点の週間輸出検証高は120万7642トンで前週の153万
 2153トンを下回る。
・8月3日時点のコーンのシルキング率は88%で前年の86%、平年の89%を
 下回る。
・ドウ率は42%で前年の44%は下回ったが平年の40%を上回る。
・作柄のうち良以上の比率は前週と同率の73%。
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