ドル高と円安の動き、米早期利下げ期待で欧州株堅調 ドル円は147円台後半へ=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ドル高と円安の動き。先週末の弱い米雇用統計結果を受けて、市場には9月米利下げ観測が高まっている。年内に2回以上の利下げを織り込む動きもみられている。アジア株の大半の市場が買われた流れを受けて、欧州株も続伸している。米株先物・時間外取引もプラス圏推移。米10年債利回りは4.19%付近から4.21%台へと上昇している。また、円債利回りがやや低下したことや、内閣府が2025年度のGDP実質成長率見通しを下方修正へとの報道も円売りに作用しているもよう。ドル円は147円台後半へと上昇している。ユーロ円は170円台半ば、ポンド円は196円台前半へと上昇。ユーロドルは1.15台後半から前半へと軟化。ドル指数は連日の下げ渋り。一方、ポンドドルは方向感定まらず1.32台後半から1.33付近で振幅している。対ユーロでポンドが買われている。サービス業PMI確報値が英国で上方改定もユーロ圏は下方改定された影響があったようだ。また、木曜日の英中銀会合で利下げが織り込み済みとなっており、ポジション調整を誘う面も指摘される。 ドル円は147円台後半での取引。東京午前に146.62近辺まで下押しされたあとは、買戻しの流れが続いている。ロンドン市場では147円台前半から147.80付近へと一段高となっている。欧州株や米株先物・時間外取引が堅調に推移しており、クロス円とともにリスク選好的な円売り圧力が優勢になっている。米債利回りの上昇が下支えとなる面もあるようだ。 ユーロドルは1.15台前半での取引。東京午前の1.1588近辺を高値に、軟調に推移している。ロンドン序盤には1.1530付近に安値を広げた。ユーロ円はロンドン朝方につけた169.82近辺を安値に、その後は買いが継続している。足元では高値を170.51近辺まで伸ばしている。対ポンドではユーロは軟調。サービスPMI確報値がユーロ圏が下方改定、英国が上方改定と対照的な結果だったことに反応したもよう。 ポンドドルは1.32台後半での取引。東京朝方の1.3303近辺を高値に、ロンドン序盤の1.3260近辺を安値とするレンジで推移。足元では1.33手前水準へと下げ渋り、揉み合いとなっている。ポンド円は堅調。東京午前の195.04近辺を安値に買われており、足元では高値を196.36近辺まで伸ばしている。ユーロポンドは0.8710台から0.8680付近へと軟化、ポンド買いが優勢になっている。英国とユーロ圏のサービス業PMI結果が強弱感を分けたほか、木曜日の英中銀金融政策発表を前にポジション調整が入る面が指摘される。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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