[8月11日からの1週間の展望]
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週間高低(カッコ内は日付) 8 月 4 日〜 8 月 8 日
始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比
ガソリン 先限 78,000 81,000( 7) 78,000( 4) 81,000 +3.000
灯 油 先限 81,000 81,000( 4) 81,000( 4) 81,000 ±0
原 油 1月限 63,920 64,180( 4) 58,690( 7) 58,900 -5,020
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8 月 4 日〜 8 月 7 日
<海外原油> 週間4本値 始 値 高 値 安 値 終 値 前週末比
NY原油 9 月限 66.85 67.74( 4) 63.64( 6) 63.88 -3.45
ブレント原油 10 月限 69.11 69.98( 4) 66.22( 6) 66.43 -3.24
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8日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 147.41 前週末比 3.20円の円高
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油9月限は6月23日以来の70ドル台乗せ。目先
は達成感から利食い売りが出やすい状況となっているが、これらを消化してさらに上値
を目指すのか否かに注目したいとした。
【NY9月限は70ドル台から大きく崩れる】
ニューヨーク原油9月限は結局、70ドル台乗せは極めて短期的なものに終わり、一
気に崩れる展開となってきた。直近の安値は6日に付けた63.64ドル。目先の下値
メドは6月の暴落時に付けた62.84ドルとなる。仮にこれを割り込むと、60ドル
の節目が意識されて来そうだ。
材料的には、石油輸出国機構(OPEC)プラスが9月からの日量54万8000バ
レルの増産が合意したことや、さらに直近は「トランプ関税」の発動のタイミングで今
後の世界的な需要低迷懸念がクローズアップされるなか、また近々に米露首脳会談が実
施されることになり停戦期待が浮上していることなどが圧迫要因となった。
産油国サイドで最大のニュースとなったOPECプラスの9月の増産合意だが、有志
国の自主減産は最大でこれまで日量220万バレルあったが、4月以降段階的にその減
産枠が縮小され、これで完全に解消されることになる。
またもう一つ産油国側のニュースとして注目されているのは、ロシアのウクライナ侵
攻後、米国がロシア産原油の二大輸入国になっているインドと中国に対して、「二次関
税」をちらつかせて同国からの原油輸入を止めさせる動きに出ていることだが、米国は
6日、インドがロシア産原油の購入を継続しているとして、インドに25%の追加関税
を課ことを決定した。これにより同国にな対する関税は発表済みの25%の相互関税に
加えて、税率は最大50%となる。中国に関しては正式な発表はないが、同様にロシア
産原油の輸入を理由に追加関税を課す可能性があることをちらつかせてけん制してい
る。
なお、両国がロシア産原油の輸入を停止した場合、代替需要などで世界の原油価格を
5ドル程度上昇させるとの強気筋の見方もあったが、現在のところ思惑外れとなってい
る。ただ直近の速報として、インドの大手国営製油会社、インディアン・オイル
(IOC)とバーラト・ペトロリアム(BPCL)が、非ロシア産原油を9〜10月積
みで少なくとも合計2200万バレル購入との報道が飛び込んで来た。
米露首脳会談については、近々に実施されると報じられているだけで、現時点では明
確な日程の発表はない。またウクライナのゼレンスキー大統領は三者会談にこだわって
いるとの報道もあるが、現時点ではそうなるのか否かも不透明だ。電撃的な停戦合意に
至る可能性は低いとみられているが、これは成り行きを注視したい。
外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は7月下旬のて高値からの下落は一服
して、まだ高値圏のもみ合いの範疇にある。
ドルインデックスは8月に入り高値から反落基調だったが、97ポイント台後半で下
げ渋り模様となってきた。
【7月米国産原油輸出、2021年のコロナ禍以来の低水準=調査会社】
米国内に目を移すと、米調査会社、ケプラー社によると、7月の米国産原油輸出が日
量約310万バレルまで減少して、コロナ禍にあった2021年10月以来の低水準と
なった。
また米エネルギー情報局(EIA)も過去5週間の輸出が日量平均320万バレル
と、6月の360万バレルを下回ったと指摘している。ブレント原油とのスプレッド縮
小で、欧州向け輸出の妙味が薄くなっていることが背景にありそうだ。
【東京原油のテクニカル分析】
東京原油の6番限である12月限はボリンジャーバンドの2シグマ(6万3580円
辺り)近辺から急落して、−2シグマ(5万811020円)手前まで崩れた。7営業
日連続で陰線引け。目先は6万円の節目が上値抵抗となりそうだ。
【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
ニューヨーク原油9月限もボリンジャーバンドの2シグマ(69.34ドル辺り)を
上抜いた70ドル台から崩落。ほぼ−2シグマ(63.14ドル辺り)水準まで下落し
ている。
ブレント原油10月限もほぼ同様の展開ボリンジャーバンドの2シグマ(71.74
ドル辺り)超えから−2シグマ(65.57ドル辺り)近辺まで崩れている。
<当面の予定>
10日【経済】中国消費者物価指数 2025年7月(国家統計局)
【経済】中国生産者物価指数 2025年7月(国家統計局)
11日【休日】山の日
12日【経済】マネーストック 2025年7月(日本銀行)
【経済】独景況感指数 2025年8月(ZEW)
【経済】英雇用統計 2025年7月(国立統計局)
【経済】米消費者物価指数 2025年7月(労働省)
【経済】米財政収支 2025年7月(財務省)
【工業】米週間石油統計(API)
【工業】米短期エネルギー見通し・月報(EIA)
【工業】石油輸出国機構(OPEC)月報
13日【経済】企業物価指数 2025年7月(日本銀行)
【経済】独消費者物価指数 2025年7月確報(連邦統計庁)
【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
【工業】米週間石油統計(EIA)
【工業】国際エネルギー機関(IEA)月報
14日【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
【経済】ユーロ圏国内総生産 2025年4-6月期改定(EUROSTAT)
【経済】ユーロ圏鉱工業生産 2025年6月(EUROSTAT)
【経済】仏消費者物価指数 2025年7月確報(INSEE)
【経済】英国内総生産 速報値 2025年4-6月期(国立統計局)
【経済】英貿易収支 2025年6月(国立統計局)
【経済】英鉱工業生産指数 2025年6月(国立統計局)
【経済】英製造業生産指数 2025年6月(国立統計局)
【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】米生産者物価指数 2025年7月(労働省)
15日【経済】国内総生産 2025年4-6月期1次速報(内閣府)
【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 8月3日-8月9日(財務省)
【経済】鉱工業生産指数 2025年6月確報(経済産業省)
【経済】小売業販売額 2025年6月確報(経済産業省)
【経済】中国住宅価格指数 2025年7月(国家統計局)
【経済】中国小売売上高 2025年7月(国家統計局)
【経済】中国鉱工業生産 2025年7月(国家統計局)
【休日】仏聖母昇天祭
【経済】米小売売上高 2025年7月(商務省)
【経済】米輸出入物価指数 2025年7月(労働省)
【経済】米製造業景況指数 2025年8月(ニューヨーク連銀)
【経済】米鉱工業生産・設備稼働率 2025年7月(FRB)
【経済】米企業在庫 2025年6月(商務省)
【経済】米消費者信頼感指数 2025年8月速報値(ミシガン大)
【経済】米対米証券投資 2025年6月(財務省)
【商品】米建玉明細報告(CFTC)
【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)
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