−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 3,399.0 - 5.7 シカゴ大豆 2025/11 1,032.75 +21.50 NY銀 2025/ 9 3,800.2 +21.5 シカゴコーン 2025/12 394.50 -13.25 NYプラ 2025/10 1,353.7 +10.2 NY原油 2025/ 9 63.17 -0.79 NYパラ 2025/ 9 1,141.40 -18.20 ドル・円 147.79 -0.34 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は一時147円台半ばに反落 NY為替市場、この日発表の米消費者物価指数(CPI)を受けて、ドルの戻り売り が優勢となった。ドル円は147円台に下落している。米CPIに対する見解も分か れ、ドル円は途中に148円台半ばまで戻す場面があったが、後半に147円台に沈ん だ。 米CPIはコア指数が前年比で3.1%上昇と予想を上回り、関税の影響を示唆する 内容ではあったが、FRBの利下げ期待は変わらず、短期金融市場では9月の利下げ確 率を90%以上で見ている状況に変化はない。市場が事前に警戒していたほどのインフ レの上昇までは見られず、先日の米雇用統計の驚きの弱さを覆すほどの内容ではないと の受け止めのようだ。 ただ、米CPIの詳細を見ると、サービスの伸びが加速しており、特に住居費・エネ ルギーを除くサービス価格、いわゆるスーパーコアが前月比で1月以来の大幅な伸びと なっていた。関税の影響も示唆され、FRBの早期利下げ期待を手放しで正当化する内 容でもなかった。 なお、トランプ大統領がFRB本部の改修工事を巡り、パウエル議長を相手取った訴 訟の進行を容認する考えを示したこともドルの重石となっていた。 ◎NY貴金属=金が続落、予想以下の米CPIも株高が圧迫 ニューヨーク金は続落、銀は反発。 金12月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測 を受けて押し目を買われたが、ドル安が一服すると、上げ一服となった。欧州時間に入 ると、手じまい売りなどが出て軟調となった。日中取引では、予想以下の米消費者物価 指数(CPI)を受けて買い優勢となった。その後は、株高を受けて利食い売りが出た が、ドル安が下支えになった。 銀9月限はドル安や金の下げ一服を受けて押し目を買われた。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。 プラチナ10月限は続伸。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下 げ観測を受けて堅調となったが、金の上値の重さを受けて上げ一服となった。欧州時間 に入ると、買い戻し主導で上昇した。日中取引では、予想以下の米消費者物価指数(C PI)が支援要因になったが、利食い売りに上値を抑えられた。その後は、ドル安を受 けて地合いを引き締めた。 パラジウム9月限は欧州時間に買い戻されたが、日中取引では戻りを売られて軟調と なった。 ◎LME=アルミ・銅は米利下げ観測を受けて反発、ニッケルは小反落 アルミ3カ月物は反発。2582ドルで小安く取引を開始したが、アジア株高と銅の 堅調な値動きを手掛かりにして浮上。欧州時間帯に2610ドルを抵抗線に、こう着す る場面も見られたが、米国時間帯を迎えると7月の米消費者物価指数(CPI)が落ち 着いた数字となり、9月の米利下げ観測が強まりから、上値を探る動きを展開。銅の堅 調も買い支援要因となるなか、引け前に今月7日以来の高値となる2631ドルの高値 を記録し、30ドル超の上げ幅を維持して引けた。 銅3カ月物は反発。9730ドルで小安く取引を開始した後、アジア株高を受けて浮 上したが、9780ドルを抵抗線にしてのもちあいが続いた。米国の時間帯を迎えると 急速に地合いを引き締めて9800ドル台に到達。7月の米消費者物価指数(CPI) が前年比で2.7%の上昇と予想を下回ったことを受けて、9月の米利下げ観測が強ま るなかドルの戻り売り、米株高が買いを支援した。引け直前に9865ドルと7月25 日以来の高値を付けた。利食い売りなどで、高値を離れたが、100ドルを超える上げ 幅を維持して取引を終えた。 ◎NY原油=反落、13日のIEA月報を控えて売り優勢 ニューヨーク原油の期近は反落。 米中双方が正式に関税休戦の90日間延長を発表したことや、米消費者物価指数(C PI)の結果を受けても米利下げ観測が温存されたこと、主要な米株価指数の最高値更 新など強気な手がかりは見向きもされず、売りが優勢となった。15日の米ロ首脳会談 を控え、ウクライナ停戦の不透明感もあるが、13日の国際エネルギー機関(IEA) の月報で供給過剰見通しが繰り返される公算であることが重しとなった。今年5月の月 報でIEAは過去に遡って需要を上方修正し、過去3年分の供給過剰を帳消しにするな ど、IEAの需給見通しにはミッシングバレル問題がつきまとうものの、IEAの弱気 な認識に縛られる傾向にある。 改質ガソリンの期近3限月は続落。ヒーティングオイルの期近は反落。原油安が重し となった。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は大幅続伸、コーンは揃って反落 大豆は大幅続伸。 米農務省(USDA)発表の月例需給報告で25/26年度生産量予測が上方修正を 見込んだ事前予想に反して引き下げとなったことを受けて買い優勢となった。また、 米中間の関税停止期間が11月10日までの延期が発表されるなか、米トランプ大統領 が中国に対し大豆の輸入拡大を求めていることも買い支援要因になった。 コーンは揃って反落。 米農務省(USDA)発表の月例需給報告で25/26年度のコーン生産量予測が事 前予想、および前月を大幅に上回ったことが重石となり、売り優勢で運ばれた。12月 限は一代の安値を更新。更新後に買い戻されたものの2ケタの下げ幅を記録する大幅軟 調となった。 MINKABU PRESS
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