シカゴ大豆市況=大幅続伸、予想外の25/26年度の生産量予測引き下げで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/08    978.50     1,004.50     975.00     1,011.75     +22.25
   2025/09    989.25     1,014.75     973.75     1,012.75     +21.00
   2025/11  1,009.50     1,035.00     994.00     1,032.75     +21.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       593,087       335,781        882,786   (- 4,094)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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     米国産大豆(8月12日発表)     単位:百万Bu
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                              2025/26年度             2024/25年度
         発表日             8/12      7/11          8/12      7/11
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     作付面積         80.9      83.4          87.1      87.1
     収穫面積         80.1      82.5          86.1      86.1
     単  収         53.6      52.5          50.7      50.7
     期初在庫          330       350           342       342
     生  産        4,292     4,335         4,366     4,366
     輸  入           20        20            25        25
     供給合計        4,642     4,705         4,734     4,734
     圧  砕        2,540     2,540         2,430     2,420
     輸  出        1,705     1,745         1,875     1,865
     種  用           73        73            70        72
     その他            34        37            29        27
     需要合計        4,352     4,395         4,404     4,384
     期末在庫          290       310           330       350
     農家平均価格      1,010     1,010         1,000     1,000
     在庫/消費率        6.7       7.1           7.5       8.0
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 注)作付面積=百万エーカー、収穫面積=百万エーカー、単収=Bu/エーカー、
   農家平均価格=セント、在庫/消費率は%
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月18日−8月22日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並。
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 大豆は大幅続伸。終値の前営業日比は6.75〜21.50セント高。中心限月の
11月限は21.50セント高の1032.75セント。
 米農務省(USDA)発表の月例需給報告で25/26年度生産量予測が上方修正を
見込んだ事前予想に反して引き下げとなったことを受けて買い優勢となった。また、
米中間の関税停止期間が11月10日までの延期が発表されるなか、米トランプ大統領
が中国に対し大豆の輸入拡大を求めていることも買い支援要因になった。

 期近11月限は1009.50セントで取引を開始した後は緩やかに軟化。アジアの
時間帯半ばに1000セントを割り込んだ後は996〜1002セントを中心に高下
し、シカゴの時間帯には994セントの安値まで値を落とした。USDA月例需給報告
が発表されると一気に浮上し7月23日以来の高水準となる1035セントの高値に到
達。高値で転売が見られながらも1023セントを割り込むと買い戻される高もみとな
り、1030セント台を維持して取引を終了。
 USDAは月例需給報告において25/26年度の米大豆需給見通しは生産量予測が
前月の43億3500万Buから42億9200万BUに引き下げられた。一方の需要
面は輸出量予測が前月の17億4500万Buから4000万Bu引き下げられた17
億0500万Buとされた。期末在庫量は前月の31億Buから29億Buに、期末在
庫率は前月の7.1%から6.7%に引き下げられた。
 一方、ブラジルの25/26年度生産量見通しは1億7500万トン、アルゼンチン
の25/26年度生産見通しは4850万トンで据え置かれた。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは五大湖周辺地域では寒冷前線の影響で降雨が発生。降雨は短期なが
ら乾燥した天気が続いている中西部の一部地域に接近中。ウィスコンシン州南東部では
前週末の降雨の影響で冠水が発生。
 今後5日間、米中部では気温が上昇。一方中西部では降雨が発生するほか、週後半は
中西部北部は雨がちな天気になるだろう。8月17〜21日間は全国的に気温、雨量共
に平年並〜平年を上回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、ハイプレーンズ北部の気温は平年を大幅に上回っているが、その他
の地域の気温は平年を下回っている。モンタナ州では気温の上昇が穀物の成熟や収穫を
促している。

  米国南部では、メキシコ湾岸中部では勢力の強い低気圧が広がっており、局地的に
豪雨になる可能性が高まっている。西部では高温多湿のなか夏穀物の成熟と農作業が進
行。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大幅高となった大豆に追随し買い優勢となった。
 大豆粕12月限は前日比1.70ドル高の291.90ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは五大湖周辺地域では寒冷前線の影響で降雨が発生。
・乾燥した天気が続いている中西部の一部地域に降雨が接近中。
・今週、中西部では降雨が発生するほか、週後半は中西部北部は雨がちな天気に。
・米25/26年度の大豆生産量予測は前月の43億3500万Buから42億
 9200万BUに引き下げられる。

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