【場況】 金が続落。ニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て 現物相場の押し目を買われたことや円高一服を受けて下げ一服となった。銀は2月限が 上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が23〜3円安、金ミニが54.5〜 13.5円安、ゴールドスポットが288円高、銀が1.0円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万8785枚、金ミニが6632枚、ゴール ドスポットが799枚、銀が1枚。 【NY金は株高が圧迫もドル安で下げ一服】 金は株高が圧迫要因になった。予想以下の米消費者物価指数(CPI)を受けて米連 邦準備理事会(FRB)の9月利下げ観測が強まり、株高に振れた。ナスダックとS& P500が過去最高値を更新した。ただドル安に振れたことが下支えとなり、押し目は 買われた。7月の米CPIは前年比2.7%上昇した。伸びは前月から横ばいで、市場 予想の2.8%を下回った。コア指数は前年比3.1%上昇。前月の2.9%上昇から 加速し、予想の3.0%上昇を上回った。 ベセント米財務長官は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)までに、ミラン大統 領経済諮問委員会(CEA)委員長の連邦準備理事会(FRB)理事就任を議会上院が 承認することを望むと述べた。また米FRBは9月の次回会合で0.50%ポイントの 利下げを検討するべきとの考えを示した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍を東部ドンバス地域から撤退させ るようロシアが提案した場合、ウクライナは拒否すると述べた。15日の米ロ首脳会談 を控えて各国が協議しており、今後の行方を確認したい。 金先限は1万6029円まで下落した。ニューヨーク安と円高が圧迫要因になった。 円相場は1ドル=147円台後半で円高が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、下げ一服。きのうの海外市場では、株高を受けて利食い売 りが出たが、ドル安が下支えになった。アジア市場では、朝方の3351.13ドルか ら、戻りを売られたが、3342ドル台で押し目を買われた。 午前11時現在、金が3350.84ドル、銀は3808セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3348.43ドル、銀が3788セント。 MINKABU PRESS
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