●論点解説金、CPIは9月利下げを否定せず=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 7月消費者物価指数が発表されたが、金相場に対する影響は限定された。根強いイン
フレ圧力が確認されたが、雇用環境悪化による利下げ見通しを修正する必要はないとの
評価が優勢なためだ。CMEのFEDWATCHでは、9月利下げ確率が94.4%
と、依然として来月の利下げが確実視されている。9月利下げ見通しのみで更に大きく
米金利低下・ドル安を促すことは難しくなっているが、米金融政策見通しは引き続き金
相場の堅調地合を支持している。
 一方、トランプ米大統領はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の利下げに
対する慎重姿勢を改めて批判し、FRB本部改修費用の膨張を巡ってパウエルFRB議
長に対する訴訟を行う可能性を示した。これを理由にパウエルFRB議長の解任に向け
た動きを活発化させると、FRBの独立性に対する懸念が、金相場の急伸を促す可能性
がある。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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