円買い先行も次第に落ち着く、ドル円146円台半ば=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、円買い先行も次第に動きは落ち着いてきている。東京市場では円買いが強まった。ベッセント米財務長官が9月米FOMCでの50bp大幅利下げを主張、日銀にはインフレ対応を求めており利上げへの圧力をかけたことが背景。ドル円は147円台前半から146円へと下落し、ロンドン朝方には146.21近辺まで安値を広げた。その後は下げ一服となり146円台半ば付近に落ち着いている。ロンドン序盤にユーロ円が一時171円台割れとなり、ユーロドルも1.16台後半へと下押しされた。ポンド相場にとっては日本時間午後3時に発表された英GDPが改善したことが買いの手掛かりとなったが、円高の動きに押されて安値を198円台半ば付近に広げた。ポンドドルは1.35台後半で売買が交錯。東京市場では日経平均の反落が円買いを誘う面もあったが、ロンドン市場では欧州株がおおむね堅調に推移している。次第に円買いやドル買いの動きは落ち着いてきている。ただ、米株先物・時間外取引はやや調整に上値重く推移、NY市場の動向が気がかりな面もある。NY時間には米生産者物価指数(PPI)と米新規失業保険申請件数が発表される。 ドル円は146円台半ばでの取引。東京早朝の147.42近辺を高値に、東京午前には146円台半ば割れまで下落。日経平均の反落や、米財務長官が米大幅利下げとともに日銀には利上げ圧力をかけたことが材料視された。」その後の反発は限定的で、ロンドン朝方には安値を146.21近辺まで広げた。しかし、ロンドン勢の本格参加後は下げ一服となり、146.60台まで下げ渋る場面があった。欧州株は概ね堅調に推移しており、円買いの動きにやや調整が入っている。 ユーロドルは1.16台後半での取引。東京午前の1.1715付近を高値に、ロンドン序盤にかけて安値を1.1668近辺まで広げた。その後は1.1690台と1.17手前水準へと買い戻されている。ユーロ円はドル円とともに下落。東京早朝の172.62近辺を高値にロンドン序盤には170.97近辺まで安値を広げた。その後は171円台前半で下げ一服。対ポンドではユーロ売りが先行も足元では下げ渋り。6月ユーロ圏鉱工業生産は前月比、前年比いずれも市場予想を下回った。 ポンドドルは1.35台後半での取引。ロンドン序盤に1.3563-1.3595の範囲で振幅している。日本時間午後3時に発表された英GDP統計が予想を上回ったことが好感されたが、ポンド買い反応は限定的だった。ポンド円はドル円とともに下落。東京早朝の200.16近辺を高値に売られ、ロンドン朝方には198.60近辺に安値を広げた。その後は一時199円台乗せまでの反発にとどまっている。ユーロポンドは0.8620台から0.86台割れ水準まで下落した。英GDPの上振れに反応した。足元では下げも一服している。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。