米PPI受けドル高強まる ドル円は147円台に急速に買戻し=NY為替序盤

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうの為替市場、NY時間に入ってドル高が強まっており、ドル円は147円台に急速に戻している。東京時間には一時146円台前半まで下落する場面も見られていた。朝方発表の7月の米生産者物価指数(PPI)を受けてドル高が強まっている。

 米PPIは前月比で0.9%高、前年比で3.3%と予想を大きく上回った。さすがに前日まで高まっていた利下げ期待は後退し、短期金融市場では、完全に織り込んでいた9月の利下げ期待が95%程度の確率まで低下している。それでも利下げをほぼ確実視しているとも言えるが、少なくとも一部で出ている0.50%の大幅利下げは無さそうだ。

 米PPIは前月比で3年ぶりの大幅な伸びとなったが、関税に伴う輸入コスト増を企業が吸収せず、マージンを引き上げたことが押し上げ要因となった模様。特にサービス価格が前月比1.1%上昇と2022年3月以来の大きな伸びとなったことが影響した。

 米雇用統計から今週のインフレ指標を受けてFRBは、どう判断するのか悩ましい状況に追い込まれているが、その点については来週のワイオミング州ジャクソンホールで行われるFRBの年次総会待ちといたところかもしれない。

 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。

14日(木)
現行付近にはなし

15日(金)
145.00(9.2億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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