NY原油市況=反落、ウクライナ和平への期待感が重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/09     63.27       63.39       62.25       62.35        - 1.07
  2025/10     62.58       62.68       61.65       61.77        - 0.93
  2025/11     62.04       62.14       61.22       61.34        - 0.82
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              676,847             1,960,662    ( + 6,272)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/09     225.11    + 1.08
                            2025/10     224.36    + 0.65
         改質ガソリン       2025/09     208.90    - 0.97
                            2025/10     192.27    - 1.42
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は1.07〜
0.93ドル安。その他の限月は0.82〜0.53ドル安。
 トランプ米大統領がロシアのプーチン大統領や、ウクライナのゼレンスキー大統領の
ほか、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の首脳らと対話を重ねた結
果、ウクライナ戦争の停戦だけでなく、和平合意が近いとの観測が高まっていることが
重しとなった。和平合意によりロシア制裁が解除された場合、ロシア産原油の供給量が
増加する見通し。ただ、制裁を背景としたロシア産原油の値引きも解消される公算。
 プーチン・ゼレンスキー会談の場所について報道が相次いでいることもウクライナ和
平が近いことを想起させる要因となっている。ロシアがモスクワを会談場所として提案
し、ゼレンスキー大統領が拒否したと伝わっているほか、米ホワイトハウスがハンガリ
ーのブダペストを検討しているとの報道もある。オランダのハーグも候補地の一つのよ
うだ。
 今週の米カンザスシティー地区連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会
議)でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が追加利下げを示唆すると見られ
ていることは支援要因。高水準の金利負担が和らぐと、消費を後押しする見通し。
 時間外取引で10月限は軟調。通常取引開始後は61.65ドルまで安値を塗り替え
た。
 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近3限月は続伸。留出油の供給
不足が意識されている。
今日の材料
・プーチン氏が平和望んでいるとは思えず=マクロン仏大統領
・米露ウの3者会談は2〜3週間以内に開催される可能性
・英独仏はウクライナに自国の地上部隊を展開したいと考えている=トランプ米大統領
・これはロシアにとって問題になるとは思わない=同上
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