−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 3,358.7 -19.3 シカゴ大豆 2025/11 1,033.75 -7.50 NY銀 2025/ 9 3,733.2 -69.7 シカゴコーン 2025/12 403.25 -3.25 NYプラ 2025/10 1,312.8 -24.2 NY原油 2025/10 61.77 -0.93 NYパラ 2025/ 9 1,112.00 -19.60 ドル・円 147.64 -0.20 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は147.40円台で下げ渋る NY為替市場、ドル高の動きが出ていたものの、概ね様子見の雰囲気が強まり、ドル 円も147円台での上下動が続いた。雰囲気に変化はなく、市場は金曜日のジャクソン ホールでのパウエル議長の講演を待っている状況。短期金融市場では9月FOMCでの 0.25%ポイントの利下げを80%程度の確率で織り込んでいる。先週よりは確率は 低くなってはいるものの、ほぼ利下げを確実視している状況。 まちまちなインフレと雇用の数字に加え、トランプ政権からの政治的圧力もあり、F RBも判断が悩ましい状況に追い込まれている。パウエル議長は利下げの可能性は否定 しないのかもしれないが、一部で期待されているような積極利下げを強調するようなこ とはないと見られている。また、議長にとって最後のジャクソンホールでの講演となり そうだが、中央銀行の独立性は強調してくるものと見られている。 ドル円は100日移動平均線と200日線のレンジ内での推移を続けている。100 日線は145.50円付近、200日線は149.25円付近。その中心の147円台 で推移している状況。 ◎NY貴金属=軒並み下落、強気な7月の米住着工件数発表後から軟化 ニューヨーク金は続落、銀は大幅反落。 金12月限は続落。時間外取引では、ドル高一服に支援され、アジア時間から小高く なった。欧州時間も上値は重いながら堅調に推移し、6ドル超の上昇で推移。日中取引 では、7月の米住宅着工件数が強気の数字となると、ドルが対ユーロで上昇するなか、 急速に地合いを緩め、マイナスサイドに軟化。中盤にかけて一段安となり、2ケタ安ま まで軟化。21日からジャクソンホール会議を控えて手じまい売り先行もようとなり、 後半から終盤にかけても軟調に推移した。トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキ ー大統領の会談が午後に行われ、友好ムードで和平に向け進展が見られ、地政学的リス クの後退も手じまい売り要因となった。 銀9月限は大幅安。時間外取引では小幅高で推移。日中取引に入り、上げ幅を削り、 大幅安となった。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムが反落。 プラチナ10月限は続落。時間外取引では、金堅調につれ高となり、欧州時間に入 り、上げ幅を拡大し、16ドル超の上昇で推移。日中取引では金、銀が下げに転じたこ とにつれ安となり、急落となった。ドル建て現物相場が1300ドルに接近するまで下 落し、実需家も積極的な買い見送りムードとなった。この日の安値から下値を切り上げ たが、大幅安で引けた。 パラジウム9月限は時間外取引では小幅続伸で推移。日中取引は他の貴金属市場の軟 化から売り優勢となった。 ◎LME=続落、パウエルFRB議長の講演控え玉整理基調強まる アルミ3カ月物は続落。2587ドルで小安く取引を開始。直後に2587.50ド ルの高値を付けたが、アジア株の頭重い動きを受けて値位置を落とし、アジアの時間の 終盤に2562ドルを付けた。欧州の時間帯に買い戻されたものの、戻り待ちの売りを 受けて引けにかけて下値を探る足取りを展開。ジャクソンホール会議でのパウエル米連 邦準備理事会(FRB)議長の講演(22日)を前にした玉整理基調のなか引け直後に 2561ドルの安値を付けた後、安値に近い水準で終了。 銅3カ月物は続落。9738ドルで小高く取引を開始。序盤はアジア株がまちまちと なったため、上値を抑制され9765ドルを上値抵抗線として高下。9778ドルの高 値に達する場面も見られたが、一時的な動きにとどまり欧州の時間帯後半に軟化傾向を 強めた。米国の時間帯を迎える22日に行われるジャクソンホールでのパウエル米連邦 準備理事会(FRB)議長の講演が注目されるなか玉整理の動きが広がり、9689. 50ドルの安値まで値を落とす軟調な動きとなった。米株式市場はダウ平均は堅調なが らナスダックは軟調とまちまちとなったことが重石となり、終盤に9680ドルの安値 まで下落。反発力は限られ、低迷したまま引けを迎えた。 ◎NY原油=反落、ウクライナ和平への期待感が重し ニューヨーク原油の期近は反落。 トランプ米大統領がロシアのプーチン大統領や、ウクライナのゼレンスキー大統領の ほか、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の首脳らと対話を重ねた結 果、ウクライナ戦争の停戦だけでなく、和平合意が近いとの観測が高まっていることが 重しとなった。和平合意によりロシア制裁が解除された場合、ロシア産原油の供給量が 増加する見通し。ただ、制裁を背景としたロシア産原油の値引きも解消される公算。 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近3限月は続伸。留出油の供給 不足が意識されている。 ◎シカゴ大豆・コーン=全面安、前年を上回るクロップツアー調査結果を受け 大豆は揃って下落。 前日の日中取引終了後に発表された作柄報告で良好な作柄を保ちながら順調に生育が 進んでいる様子が明らかとなったうえ、プロファーマ—のクロップツアーの結果、オハ イオ州の現時点での着ザヤ数が前年を上回っていることが明らかになったことが弱材料 視され売り優勢となった。 コーンは概ね反落。 18日から開始されたプロファーマ—のクロップツアーでオハイオ州のコーンのイー ルドが前年を上回る可能性が示されたことが重石となり売り優勢となった。ただ、米農 務省(USDA)月例需給で25/26年度の米生産量予測は大幅に引き上げられ大豊 作見通しは既に織り込まれているため下げ幅は限られた。 MINKABU PRESS
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