貴金属は、金が続落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売り優勢が見 込まれる。銀もニューヨーク安が重石か。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが ニューヨークと金の頭重い動きを受けて軟調となりそうだ。 午前8時8分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は19.16ドル安の 3316.18ドル、銀が52セント安の3737セント、プラチナが14.56ドル 安の1315.50ドル、パラジウムは3.79ドル安の1112.14ドル。 午前8時8分現在のドル・円相場は1ドル=147.66/68円で、前営業日の 大引け時点から0.06円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5904円前後、銀は179.8円前後、プラチナ は5798円前後、パラジウムは5300円前後。 【NY金はジャクソンホール講演会を睨んで模様眺めか】 金はきのうの海外市場は、7月の米住宅着工件数が強気の数字となったことに加え、 ウクライナ協議の進展を受けて軟調となった。 米トランプ大統領はロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首 脳会談への調整を開始したことを明らかにしているが、ウクライナの和平に向けた協議 に進展が見られるようであれば安全資産としての金需要の軟化に繋がるため、今後の動 きが注目される。 米国では22日にジャクソンホールでの米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長 による講演会が行われる。既に9月の米利下げ観測を織り込んだ感が強いながらも7月 の米住宅着工件数が強気になるなど、消費意欲に底堅さも見られる。利下げが物価の高 止まりを促す可能性もあり、FRBとしては難しいかじ取りを迫られるなか、パウエル 議長が今後の利下げの可能性についてどのような示唆を行うかが注目される。 【プラチナは金軟調を受け売り優勢】 プラチナはきのうの海外市場では金軟調を受けて売り優勢となった。 プラチナは金軟調が圧迫要因になった。プラチナ市場でも金市場と同様に22日の パウエル米連邦準理事会(FRB)議長の講演を控えて様子見の雰囲気が強まる可能性 がある。また、トランプ米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領、ロシアのプーチ ン大統領との3者会談調整に取り掛かっていることが明らかとなっている。ウクライナ 和平に向けた動きに進展があるか、注目されるところ。 <今日の予定> ◆ ニュージーランド ◆ 【経済】11:00 政策金利公表(NZ準備銀行) ◆ 日本 ◆ 【経済】08:50 機械受注 2025年6月(内閣府) 【経済】08:50 貿易収支 2025年7月速報(財務省) 【工業】09:30 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所) 【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】18:00 消費者物価指数 2025年7月確報(EUROSTAT) ◆ ドイツ ◆ 【経済】15:00 生産者物価指数 2025年7月(連邦統計庁) ◆ イギリス ◆ 【経済】15:00 消費者物価指数 2025年7月(国立統計局) 【経済】15:00 小売物価指数 2025年7月(国立統計局) 【経済】15:00 生産者物価指数 2025年7月(国立統計局) ◆ 南アフリカ ◆ 【経済】17:00 消費者物価指数 2025年7月(南アフリカ統計局) ◆ アメリカ ◆ 【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】8/21 03:00 FOMC議事録公表 7月29-30日(FRB) 【工業】23:30 週間石油統計(EIA) 【納会】--:-- WTI原油 2025年9月限(NYMEX) ◆ カナダ ◆ 【経済】21:30 新築住宅価格指数 2025年7月(カナダ統計局) MINKABU PRESS
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