[今日の視点]石油=下落へ、ウクライナ停戦期待が重い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は下落へ。2026年1月限で400〜600円安程度を想定する。海外原
油が反落したことが重し。ウクライナの和平合意が期待されており、制裁を受けている
ロシア産原油の供給増加が視野にある。円相場は1ドル=147円後半で推移してお
り、前日よりも円買い・ドル売りがやや優勢。
 ウクライナ停戦が期待されているなか、海外原油の推移は重い。数週間以内にロシア
のプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が会談を実施し、ウクライナ戦争
が終結するとの観測が強い。
 ただ、米ロ首脳会談の内容が明らかとなっていない。ロシアが要求している停戦条件
は報道として伝わっているものの、実際は不透明である。トランプ米大統領は、英独仏
はウクライナに自国の地上部隊を展開したいと考えており、これがロシアにとって問題
になるとは思わないと述べているが、北大西洋条約機構(NATO)の部隊がウクライ
ナに駐留することをロシアが許容するとは思えず、早期の停戦を疑問視せざるを得な
い。停戦に向けた雰囲気が先行して外堀を埋めている印象が強く、楽観は禁物だと思わ
れる。報道を牛耳っているのは米国で、雰囲気を作り出しているのも米国であり、ロシ
アではない。
 時間外取引でニューヨーク原油10月限は前日比0.29ドル高の62.06ドルで
取引されている。本日これまでのレンジは61.93〜62.06ドル。
<今日の予定>
◆ ニュージーランド ◆
【経済】11:00 政策金利公表(NZ準備銀行)
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 機械受注 2025年6月(内閣府)
【経済】08:50 貿易収支 2025年7月速報(財務省)
【工業】09:30 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 消費者物価指数 2025年7月確報(EUROSTAT)
◆ ドイツ ◆
【経済】15:00 生産者物価指数 2025年7月(連邦統計庁)
◆ イギリス ◆
【経済】15:00 消費者物価指数 2025年7月(国立統計局)
【経済】15:00 小売物価指数 2025年7月(国立統計局)
【経済】15:00 生産者物価指数 2025年7月(国立統計局)
◆ 南アフリカ ◆
【経済】17:00 消費者物価指数 2025年7月(南アフリカ統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】8/21 03:00 FOMC議事録公表 7月29-30日(FRB)
【工業】23:30 週間石油統計(EIA)
【納会】--:-- WTI原油 2025年9月限(NYMEX)
◆ カナダ ◆
【経済】21:30 新築住宅価格指数 2025年7月(カナダ統計局)
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