NY原油市況=反発、ウクライナ和平の動向を巡り上下動が続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/09     62.60       63.55       62.39       63.21        + 0.86
  2025/10     61.95       63.01       61.83       62.71        + 0.94
  2025/11     61.54       62.58       61.38       62.32        + 0.98
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              660,893             1,912,168    ( - 48,494)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/09     227.96    + 2.85
                            2025/10     227.30    + 2.94
         改質ガソリン       2025/09     212.83    + 3.93
                            2025/10     195.91    + 3.64
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.86〜
0.94ドル高。その他の限月は0.70〜0.98ドル高。
 ウクライナ停戦に向けて各国首脳が協議した後、数週間以内に和平合意が成立すると
の期待感が高まっているものの、ロシアのラブロフ外相が早期の妥結をけん制したこと
が相場を支えた。同外相はウクライナについて、ロシア抜きで安全保障問題を解決しよ
うとする動きには賛同できない、ロシア抜きの議論は行き詰まると述べている。トラン
プ米大統領が、英独仏はウクライナに自国の地上部隊を展開したいと考えており、これ
はロシアにとって問題になるとは思わないとの認識を示したものの、ロシアは看過でき
ないようだ。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が減少したことも買い手が
かり。製油所稼働率は96.6%まで上昇し、今年の最高水準を維持している。季節的
なガソリン需要はすでに落ち着いているものの、石油製品需要の4週間移動平均は日量
2100万バレルの節目を上回って堅調に推移。
 時間外取引で10月限は堅調。通常取引開始後は63.01ドルまで上値を伸ばし
た。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの期近3限月は続伸。原油高に連動
した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 −601.4万(4億2068万)
ガソリン −272万(2億2357万)
留出油  +234.3万(1億1603万)
(クッシング地区)
原油 +41.9万(2347万)
*()は在庫総量
今日の材料
・イスラエルで兵士が不足、米国などで採用を検討=報道
・イスラエル軍、ガザへの攻撃計画の第一段階を開始=英BBC
・米原油在庫の市場予想は前週比120万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比240万バレル減
・ガソリン在庫は前週比100万バレル増
・留出油在庫は同50万バレル増
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比10万バレル減
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