シカゴコーン市況=小幅反発、大口成約の発表受け買い優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    379.50      382.25      378.25      380.00      + 0.50
  2025/12    403.50      406.00      401.25      404.00      + 0.75
  2026/03    420.75      423.75      419.00      422.00      + 1.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       289,250         271,152        1,566,367 (+  113)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(8月22日までの週)
 生産量:日量107万2000バレル(前週比  2万1000バレル減)
 在 庫: 2268万8000バレル(前週比  3万9000バレル増)
*米気象庁発表の6−10日予報(8月26日〜8月30日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜平年を上回る。
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 コーンは反発。終値の前営業日比は0.50〜1.50セント高。中心限月の12月
限は0.75セント高の404.00セント。

 2日目を迎えたプロファーマ—のクロップツアーでは、過去3年間平均を上回るイー
ルド見通しが伝えられていることが重石となったが、米農務省(USDA)が大口成約
を報告したことで買い優勢となった。また、9月の米利下げ観測も引き続き買いを支援
した。
 シカゴコーン12月限は403.50セントで取引を開始した後、しばらく403〜
404セントの限られたレンジを前後するもちあいとなった後に軟化し401.25セ
ントの安値を付けたが浮上しシカゴの時間帯には406セントの高値を付けた。その後
は403セントを下値支持線として高下しプラスサイドを維持して終了。
 米エネルギー省が発表した8月22日までの週におけるエタノール生産量は、前週よ
り2万1000バレル減少した107万2000バレルだった。同日時点の在庫は
3万9000バレル増加した2268万8000バレルだった。
 米農務省(USDA)は共に25/26年度積みでコロンビア向け10万トン、
メキシコ向け12万5741トンのコーンの大口成約を発表した。
 プロファーマ—のクロップツアーでは2日目の結果としてネブラスカ州のコーンの
イールド見通しは前年の173.25Buを上回る179.5Buとした。また、イン
ディアナ州のコーンのイールド見通しも前年度の187.54Buを上回る193.
82Buとした。
 プロファーマ—のクロップツアーは21日まで行われる。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは局地的な降雨が発生。気温は平年を上回った。
 今後5日間は米中西部では局地的な降雨が見られる可能性はあるが、概ね降雨は発生
しないだろう。
 8月25〜29日は気温は概ね平年以下〜平年並となる一方雨量は平年以下〜平年を
上回るなど地域によって差が生じるだろう。
 シカゴ小麦は堅調。これまでの下落の後で売り警戒感が強まるなか米9月利下げ観測
が強まっていることで買い戻す動きが見られた。
 中心限月の12月限は前日比7.00セント高の528.25セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは概ね降雨は発生しておらず、気温が上昇し、穀物の収穫や成熟が進
行。
 南部では未成熟の穀物にとって慈雨が発生。
今日の材料
・コーンベルトでは局地的な降雨が発生。
・中西部北部では週末に気温が低下し降雨が発生する見込み。
・プレーンズ中部および南部、コーンベルト南部は概ね降雨の発生は無いなか穀物の
 成熟および収穫が進行。
・8月22日までの週におけるエタノール生産量は、前週より2万1000バレル
 減少した107万2000バレル。
・USDAは25/26年度積みでコロンビア向け10万トン、メキシコ向け12万
 5741トンのコーンの大口成約を発表。
・クロップツアー2日目の結果としてネブラスカ州のコーンのイールド見通しは前年
 の173.25Buを上回る179.5Buが示される。
・クロップツアー2日目の結果としてインディアナ州のコーンのイールド見通しは
 前年度の187.54Buを上回る193.82Buに。

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