[今日の視点]貴金属=総じて反発、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて反発して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調と
なろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は25.61ドル高
の3350.17ドル、銀が74セント高の3791セント、プラチナが20.13ド
ル高の1336.55ドル、パラジウムは3.29ドル高の1112.08ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.38/40円で、前営業日の
大引け時点から0.13円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万6005円前後、銀は179.0円前後、プラチナ
は5865円前後、パラジウムは5300円前後。
【NY金はドル安や米国債の利回り低下が支援】
 金はきのうの海外市場は、ドル安や米国債の利回り低下を受けて買い優勢となった。
 金はドル安や米国債の利回り低下が支援要因になった。トランプ米大統領は、クック
連邦準備理事会(FRB)理事の住宅ローン契約を巡る不正疑惑が指摘されたことを理
由に、「今すぐ辞任すべきだ!!!」と投稿した。一方、7月29〜30日の連邦公開
市場委員会(FOMC)議事要旨によると、「ほぼ全て」の参加者が金利据え置きを
「適切」と判断していたことが分かった。ジャクソンホール会議を控えており、ドル安
は一服した。
 ロシアのラブロフ外相は、ウクライナに関して「ロシア抜きで安全保障問題を解決し
ようとする動きには賛同できない」と述べ、米国や欧州諸国の動きをけん制した。北大
西洋条約機構(NATO)軍事委員会は、ウクライナ情勢を協議するためオンライン会
合を開いた。
 銀はきのうの海外市場は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
【プラチナはドル安や金堅調が支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。トランプ米大統領がクック連邦準備
理事会(FRB)理事に辞任を要求したことを受けてドル安に振れた。ジャクソンホー
ル会議が今夜から開催される。22日のパウエル米FRB議長の講演が目先の焦点であ
る。
<今日の予定>
・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年8月速報(Markit)
・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年8月速報(Markit)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米製造業景況指数 2025年8月(フィラデルフィア連銀)
・米中古住宅販売統計 2025年7月(全米不動産協会)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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