NY原油市況=反発、ウクライナ和平の動向を巡り上下動が続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/10     62.85       63.67       62.52       63.52        + 0.81
  2025/11     62.44       63.23       62.20       63.11        + 0.79
  2025/12     62.20       62.89       61.95       62.78        + 0.75
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              686,914             1,909,184    ( - 2,984)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/09     232.51    + 4.55
                            2025/10     231.97    + 4.67
         改質ガソリン       2025/09     215.97    + 3.14
                            2025/10     198.72    + 2.81
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は0.79〜
0.81ドル高。その他の限月は0.55〜0.75ドル高。
 数週間以内にプーチン・ゼレンスキー会談が開催されてウクライナ戦争が終結し、和
平が成立することが期待されているものの、ウクライナの安全の保証を巡り、ロシアの
ラブロフ外相は「ロシアの意見が反映されるべきだ」と主張しており、首脳会談を実施
する以前に、和平への合意条件が成立していないことが露呈した。トランプ米大統領
が、英独仏はウクライナに自国の地上部隊を展開したいと考えており、これはロシアに
とって問題になるとは思わないとの認識を示したものの、認識のズレは明らか。米ロ首
脳会談の内容は公表されておらず、ウクライナ領土の割譲、ナチズムの排除など、成果
は不明。
 プーチン・ゼレンスキー会談が期待されているなかでも、ロシアとウクライナの交戦
が続いていることは懸念要因。ロシアはウクライナ各地に向けてミサイルを発射した。
ウクライナはドローンを主体とした攻撃を続けている。
 8月の米購買担当者景気指数(PMI)・速報値で、製造業が53.3まで急回復
し、2022年5月以来の高水準となったことは支援要因。ただ、8月の米フィラデル
フィア連銀製造業景気指数は−0.3と、引き続き低調だった。
 時間外取引で10月限は堅調に推移した後に上げ幅を縮小。通常取引序盤にかけては
マイナス転換し、一時62.52ドルまで弱含み。ただ、その後は買いが盛り返し、時
間外取引の高値を上回る63.67ドルまで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油高に連動した。
今日の材料
・米大統領、ロシアとウクライナの和平交渉から一歩後退する意向=英ガーディアン
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