[今日の視点]貴金属=金が続伸、プラチナは反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が続伸して寄り付く見通し。金は円安を受けて買い優勢となろう。銀は
ニューヨーク安を受けて売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが
ニューヨーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は3.54ドル安の
3364.24ドル、銀が42セント安の3852セント、プラチナが13.84ドル
安の1346.70ドル、パラジウムは26.87ドル安の1098.46ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.74/76円で、前営業日の
大引け時点から0.64円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万6130円前後、銀は179.5円前後、プラチナ
は5935円前後、パラジウムは5300円前後。
【NY金はドル高で戻りを売られる】
 金はきのうの海外市場は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が支援要因にな
ったが、ドル高を受けて上げ一服となった。
 金はドル高が圧迫要因になった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演で
利下げが示唆されたが、今後発表される米雇用統計やインフレ指標次第とみられてお
り、金利据え置きの可能性もあるという。ドル高に振れ、ポジション調整の動きが出
た。
 トランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領と最近話したと明らかにした上で、プ
ーチン氏がウクライナのゼレンスキー大統領を嫌っていることが両首脳の会談実現を妨
げているとの認識を示した。ロシアが応じなければ「非常に大きな結果」を招く可能性
があると警告し、2週間以内に進展がなければ自ら介入する意向を示唆した。
 銀はきのうの海外市場は、ドル高や金の上げ一服を受けて売り優勢となった。
【プラチナは米国債の利回り上昇やドル高が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、米国債の利回り上昇やドル高を受けて売り優勢と
なった。
 プラチナは米国債の利回り上昇やドル高が圧迫要因になった。パウエル米連邦準備理
事会(FRB)議長が利下げを示唆したが、上海プラチナの出来高が減少し、戻り場面
での買いは見送られた。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定する
かどうかは今後発表される経済指標次第とみられている。
<今日の予定>
・米耐久財受注 2025年7月速報値(商務省)
・米ケース・シラー住宅価格指数 2025年6月(S&P)
・米消費者信頼感指数 2025年8月(カンファレンスボード)
MINKABU PRESS 東海林勇行

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。