【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反落。ニューヨーク安を受けて売り優勢 で始まった。その後は、ドル建て現物相場の押し目を買われたが、円安一服を受けて戻 りを売られた。パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時3分現在の前営業日比は、プラチナが83〜56円安、プラチナミニが 63.5〜54.5円安、プラチナスポットが66円安、パラジウムが出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、プラチナが2798枚、プラチナミニが402枚、 プラチナスポットが1271枚、パラジウムが0枚。 【プラチナは米国債の利回り上昇やドル高が圧迫】 プラチナは米国債の利回り上昇やドル高が圧迫要因になった。パウエル米連邦準備理 事会(FRB)議長が利下げを示唆したが、上海プラチナの出来高が減少し、戻り場面 での買いは見送られた。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定する かどうかは今後発表される経済指標次第とみられている。 トランプ米大統領は、クック米連邦準備理事会(FRB)理事が住宅ローン申請書類 を巡り不正を働いたとする大統領側近の指摘を受け、即時解任に踏み切った。また米国 のハイテク企業に打撃を与えるデジタルサービス課税に対する報復措置として、追加関 税および先端技術や半導体に対する輸出規制を課す可能性を示唆した。ドル安に振れ、 ドル建て現物相場の押し目を買われた。 プラチナ先限は5917円まで下落した。ニューヨーク安や円安一服が圧迫要因にな った。円相場は1ドル=147円台後半で円安が一服し、147円前後まで円高に振れ た。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の1342.50ドルから、ドル安を受 けて買い優勢となった。 午前11時現在、プラチナは1345.60ドル、パラジウムが1095.28ドル で推移。前営業日の大引け時点はプラチナが1360.54ドル、パラジウムが 1125.33ドル。 MINKABU PRESS
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