貴金属は、金とプラチナが上昇して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて買 い優勢となろう。銀はニューヨーク安と円高を受けて売り優勢となろう。プラチナ系貴 金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は13.65ドル高 の3389.02ドル、銀が9セント安の3865セント、プラチナが11.77ドル 高の1352.60ドル、パラジウムは9.57ドル高の1104.70ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.44/46円で、前営業日の 大引け時点から0.23円の円高。 6月限の寄り付き目安は、金が1万6195円前後、銀は182.0円前後、プラチ ナは5925円前後、パラジウムは5300円前後。 【NY金は米大統領のFRB攻撃が支援】 金はきのうの海外市場は、トランプ米大統領の米連邦準備理事会(FRB)攻撃など を受けて買い優勢となった。 金はトランプ米大統領の米連邦準備理事会(FRB)攻撃などが支援要因になった。 米大統領は、クック米連邦準備理事会(FRB)理事が住宅ローン申請書類を巡り不正 を働いたとする大統領側近の指摘を受け、即時解任に踏み切った。クック理事の弁護士 は、米大統領によるクック氏解任の試みに対し、提訴する方針を明らかにした。また米 国のハイテク企業に打撃を与えるデジタルサービス課税に対する報復措置として、追加 関税および先端技術や半導体に対する輸出規制を課す可能性を示唆した。 7月の米耐久財受注は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財 から航空機を除く)の受注が前月比1.1%増となった。予想以上に増加し、企業の設 備投資が第3四半期に好調なスタートを切ったことを示唆した。市場予想は0.2% 増。全体の耐久財受注は2.8%減少。民間航空機の予約減少が響いた。8月の米消費 者信頼感指数は97.4となり、98.7(上方修正)から低下した。労働市場と将来 の収入に対する家計の悲観的な見方が強まったことを受けた。市場予想は96.2。 銀はきのうの海外市場は、欧州時間の手じまい売りが圧迫要因になったが、ドル安や 金堅調を受けて下げ一服となった。 【プラチナはドル安や金堅調が支援】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。トランプ米大統領の米連邦準備理事 会(FRB)攻撃などを受けてドル安に振れた。一方、7月の米耐久財受注は、民間設 備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月 比1.1%増となった。予想以上に増加し、企業の設備投資が第3四半期に好調なスタ ートを切ったことを示唆した。市場予想は0.2%増。 <今日の予定> ・中国工業利益 2025年7月(国家統計局) MINKABU PRESS 東海林勇行
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