地政学環境が不安定化しているが、原油相場の反応は限定されている。ウクライナと ロシアの戦闘激化を受けて、米欧はウクライナに対する追加軍事支援を決定している。 ロシアの攻撃が激しさを増していることに対応したものだが、和平協議への影響が警戒 される。一方、欧州3ヵ国はイランが「核合意」に違反しているとして、制裁復活への 手続きに入っている。改めてイラン産石油に強力な制裁が科せられる可能性がある。中 東ではイスラエルがガザへの攻撃停止を終了し、フーシ派幹部が殺害されている。地政 学リスクの高まりは原油相場に対してポジティブだが、下値をサポートとされつつも、 リスクプレミアムを本格的に加算していくような動きは見られない。 一方、9月入りしたことでドライブシーズンは終了する。季節的な需要が一服し、需 要期から需要端境期に移行する。こうした季節要因が29日の原油相場を押し下げてい るが、大きな値動きには発展していない。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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