ドル安と円安の動き、米雇用統計発表を控えて ドル円148円台前半=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ドル売りが優勢になっている。ユーロドルは1.16台後半で高値を1.1697レベルまで伸ばす動き。ポンドドルも同様に1.34台半ばから1.3485レベルまで高値を伸ばしている。ドル円は148.30付近が重くなっており、148.10付近へと小安い。ただ、東京午前につけた148.08レベルの安値にはわずかに届かず。クロス円は堅調に推移している。ユーロ円は172円台後半から173.20台へと上昇。ポンド円も199.40付近から199.80付近へと買われている。欧州株や米株先物・時間外取引は模様眺めムードが広がるなかで、小高く推移。 このあと日本時間午後9時30分には8月米雇用統計が発表される。市場では非農業部門雇用者数を7.5万人増と予想しており、前回の7.3万人増から引き続き低水準になるとみている。失業率に関しては4.3%と前回の4.2%から小幅に上昇する予想。総じて米労働市場が弱含んでいるとの観測になっている。 ドル円は148円台前半での取引。東京午前に148.54付近から148.08付近まで下押しされた。その後、ロンドン序盤にかけては下げ渋りも、148.30付近で上値を抑えられている。ロンドン時間には全般にドル売りが優勢になっているが、ドル円の下げは東京安値には届いていない。 ユーロドルは1.16台後半での取引。この日は終日堅調な値動きとなっている。東京早朝の1.1648付近を安値に東京午後には1.1670台まで買われた。ロンドン時間に入ってからも堅調に推移しており、足元では高値を1.1697付近まで伸ばしている。ユーロ円は東京午前に172.72付近まで下押しされる場面があったが、その後は堅調な流れが続いている。足元では高値を173.27付近に伸ばしている。対ポンドでは揉み合いが続き方向性はみられていない。第2四半期のユーロ圏GDP確報値は前年比+1.5%と改定値から0.1%ポイント上方改定された。しかし、ユーロ買い反応は限定的だった。ユーロ買いは米雇用統計を控えたポジション調整の面が強いようだ。 ポンドドルは1.34台後半での取引。東京早朝の1.3430付近を安値に、足元では1.3485付近まで高値を伸ばしている。ポンド円は東京午前の199.23付近を安値に買われており、足元では高値を199.80付近へと伸ばしている。ユーロポンドは0.8665-0.8678レンジと前日NY終値を挟んだ揉み合いが続いている。7月英小売売上高は前月比+0.6%と堅調な動きが示されたが、ポンド独自の反応はほとんどみられなかった。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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