株価指数先物【引け後】 +2σに接近後は+1σまで軟化

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限
日経225先物 43560 -100 (-0.22%)
TOPIX先物 3127.0 -12.5 (-0.39%)

 日経225先物(9月限)は前日比100円安の4万3560円で取引を終了。寄り付きは4万3900円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万3970円)にサヤ寄せする形から買いが先行した。現物の寄り付き後ほどなくして4万4000円台に乗せると、4万4190円まで上げ幅を広げた。ただ、買い一巡後はロング解消の動きが強まり、前場終盤にかけて4万3680円まで上げ幅を縮めた。

 ランチタイムは4万3700円辺りでの膠着が続き、現物の後場の取引開始直後にはマイナスに転じた。中盤にかけて下落幅を広げると、終盤には4万3500円を挟んでの推移が続くなかで、4万3430円まで売られる場面もみられた。

 日経225先物は4万4000円処での攻防をみせた後に4万4190円まで上げ幅を広げており、ショートカバーの動きが強まったようである。ただし、ボリンジャーバンドの+2σ(4万4250円)に接近し利益確定に伴うロングの解消も入りやすく、前場終盤にかけて上げ幅を縮める形になった。

 さらに、後場は下落に転じるなど短期の大幅な変動によってヘッジ対応のショートを誘って、+1σ(4万3400円)水準まで下げる形だった。バンドは徐々に収斂しているが、ナイトセッションで+1σは4万3430円、+2σが4万4160円辺りで推移しており、引き続きレンジ内での推移が意識されよう。

 ただし、4万4000円乗せでいったんは達成感が意識され、+1σを割り込んでくると中心値となる25日移動平均線(4万2690円)が射程に入ってくる可能性がある。週末に9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えて、基本的には限月交代に伴うロールオーバーの商いが中心となる。

 仕掛け的な商いは手控えられるものの、大きく振れる局面ではヘッジ対応の動きでトレンドが出やすい状況である点は意識しておきたい。+1σを明確に割り込んでくるとショートに振れやすく、4万3000円割れが射程に入ってくるだろう。

 NT倍率は先物中心限月で13.93倍に上昇した。一時13.98倍まで上昇しており、再び200日線(13.93倍)を上回る場面もみられた。ただ、200日線をキープできず、同線に上値を抑えられる形のなかで、NTロングを巻き戻す動きに向かわせている。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はソシエテジェネラル証券が2万9102枚、ABNクリアリン証券が2万8177枚、HSBC証券が2万0314枚、みずほ証券が1万2372枚、JPモルガン証券が1万1923枚、バークレイズ証券が1万1562枚、野村証券が1万1091枚、BNPパリバ証券が1万0284枚、ゴールドマン証券が6047枚、モルガンMUFG証券が5497枚だった。

 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が5万2049枚、みずほ証券が3万9341枚、ABNクリアリン証券が2万9261枚、ゴールドマン証券が2万9254枚、バークレイズ証券が2万8272枚、JPモルガン証券が2万5176枚、野村証券が1万8820枚、モルガンMUFG証券が1万8139枚、ビーオブエー証券が1万0373枚、UBS証券が1万0237枚だった。

株探ニュース

このニュースの著者

Kabutan

有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。