円買い強まる、日銀利上げ観測で ユーロ安とドル安も ドル円一時146円台前半=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、円買いが強まっている。関係者発言として「日銀は政治混迷でも年内利上げ排除せず、今月は政策維持へ」と報じられたことに反応した。ドル円は147円台前半から146円台前半まで、約1円幅で下落している。クロス円も軒並み円高が進行。ユーロ円は173円台割れから172円台前半へ、ポンド円は199円台後半から198円台後半へと下落している。フランス政局混迷を受けて仏伊長期債利回りが初めて逆転している。ユーロには売り圧力が掛かり、特に対ポンドでの動きが顕著。また、日本時間午後11時の米雇用者数の年次改定を控えて根強いドル売り圧力もみられている。ユーロドルは1.17台後半に一時上昇、ポンドドルは1.36手前へと上昇している。 ドル円は146円台半ばでの取引。東京朝方の147.58付近を高値に、ここまで終日売られている。ロンドン時間には147円台前半から146.31付近まで約1円幅で下落している。関係者発言として「日銀は政治混迷でも年内利上げ排除せず、今月は政策維持へ」と報じられたことが円買い圧力を強めた。米雇用者数の年次改定を控えて、米利下げ観測の高まりが想定され、ドル売りを誘う面もみられている。 ユーロドルは1.17台半ばでの取引。ロンドン朝方に1.1780付近まで高値を伸ばした。その後は売りに押されて安値を1.1744近辺に広げた。しかし、売りは続かず1.17台半ば付近に落ち着いている。昨日の仏議会での内閣不信任の動きが一段と同国の政局混迷の度を強めている。仏長期債利回りが初めて伊長期債利回りを上回った。ユーロ円はドル円とともに下落。東京朝方の173.53付近を高値に、ロンドン時間には172.10台まで下押しされている。対ポンドでもユーロは売られている。 ポンドドルは1.35台後半での取引。東京朝方の1.3544付近を安値に買われ、ロンドン時間には高値を1.3590付近まで伸ばした。ポンド円はドル円急落とともに下落している。東京朝方の200.05付近を高値にロンドン時間には198.80付近まで下落。ユーロポンドはユーロ売り圧力が強く、0.8684から0.8657レベルまで軟化している。ポンドは対ドルや対ユーロでは堅調も、対円では軟調に推移している。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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