●短期見通し穀物、コーンは下値固める局面に=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、400セント水準で底入れ、反発を打診する見通し。豊作環境が確
認されているが、400セント割れからの値崩れは回避されている。産地では病害発生
の報告も聞かれることで、ネガティブ材料の出尽くし感が強くなっている。12日には
米農務省(USDA)需給報告の発表を控えるが、イールド見通しは若干の下方修正が
見込まれている。豊作評価は崩れないが、改めて売り込む動きには発展しづらい。
400セント水準で下値を固めつつ、下げ一服感から持高調整が進むと400セント台
中盤が打診される見通し。
 大豆は、豊作見通し、輸出需要抑制に上値を抑えられる見通し。材料出尽くし感で
1000セント割れからの急落リスクは後退しているが、相場を押し上げていくテーマ
を欠いている。収穫期が近づいているにもかかわらず、中国の米国産穀物の調達再開見
通しが立たないことが上値を圧迫している。中国はもっぱら南米産を大量調達してい
る。このまま米国産の輸出低迷が続くと、先高観の形成は難しい。1000セント台前
半で売買が交錯しよう。原油相場が荒れているが、大豆相場への影響は軽微。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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