ドル買い・円売りの動き、米CPI発表を控えて ドル円148円に迫る=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ドル買い・円売りが優勢になっている。共同通信が「高市前経済安保相が総裁選に出馬する意向を岸田前首相に伝達」と報じたことが円売りの反応を広げた。ドル円は147円台半ばから後半へと上昇。足元ではドル円は147.99レベルと148円台にあと一歩に迫っている。クロス円も円安に振れている。ユーロ円は172円台半ばから173円手前水準へ、ポンド円は199.40台から200円付近へと上昇している。ドル円の上昇とともに、その他通貨にもドル買いの動きが波及した。ユーロドルは1.17台割れから1.1678レベルに安値を更新。ポンドドルは1.35台前半から一時1.3494レベルと大台割れに軟化した。このあとにはECB理事会の政策金利発表、8月の米消費者物価指数(CPI)発表が控えている。ドル買いにはポジション調整の面も加わっているようだ。 ドル円は148円付近での取引。東京市場では147.28付近を安値に147.40台までの狭いレンジ取引が続いた。ロンドン早朝に共同通信が「高市前経済安保相が総裁選に出馬する意向を岸田前首相に伝達」と報じたことが円売りを加速させた。一気に147.80台へと上昇。その後もじり高となり147.99レベルまで高値を伸ばしている。 ユーロドルは1.16台後半での取引。東京朝方の1.1707付近を高値に、じり安の動き。ロンドン午前には1.1678近辺まで下押しされている。ユーロ円はドル円と同様の値動き。東京市場では172.36付近を安値に172.50台までの狭いレンジ取引だった。その後、円売りが強まり足元では172.97付近まで高値を伸ばしている。対ポンドではややユーロ買いが優勢。このあとのECB理事会では政策金利据え置きが市場コンセンサスになっている。仏政局不安が広がる中、ラガルドECB総裁会見の内容が注目されている。 ポンドドルは1.35台前半での取引。東京朝方の1.3540付近を高値に緩やかに水準を下げている。一時1.3494近辺まで安値を広げた。ポンド円は東京市場で199.30台から199.50台で揉み合ったあと、ロンドン朝方からは買いが強まっている。ロンドン午前には高値を200.01近辺に伸ばしている。ユーロポンドは0.8641-0.8656レンジでやや水準を上げる動き。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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