[今日の視点]石油=下落へ、IEAの需給見通しはマイナス価格を示唆

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は下落へ。2026年2月限で1000〜1300円安程度を想定する。海
外原油が反落したことや、円高・ドル安が国内市場を圧迫するだろう。円相場は1ドル
=147円前半で推移。
 国際エネルギー機関(IEA)の月報が海外原油を圧迫した。IEAによると、昨年
は供給不足だったが、今年と来年は2020年のコロナ禍並の供給過剰となるという。
昨年から今年にかけて需給バランスが急激に変化しているようだ。石油輸出国機構(O
PEC)プラスが自主減産を解消することで、2020年のようなマイナス価格のリス
クを高めようとしてるのだろうか。マイナス価格のリスクが現実ならば、産油国や石油
企業の破綻を回避するため、OPECプラスだけでなく、世界中の産油国による協調減
産が急務である。
 IEAによると、年初から世界の観察在庫が1億8700万バレル増加した。経済協
力開発機構(OECD)加盟国の商業在庫は年初からほぼ横ばいで、ボルテクサ発表の
海上在庫にも目立った変動はないが、IEAは石油在庫の急増を統計的に認識してい
る。この増えた在庫がどこにあるのか不明だが、マイナス価格に怯えるべきなのだろう
か。
 時間外取引でニューヨーク原油10月限は前日比0.10ドル安の62.27ドルで
取引されている。本日これまでのレンジは62.24〜62.32ドル。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【経済】13:30 鉱工業生産指数 2025年7月確報(経済産業省)
【納会】--:-- 上海天然ゴム 2025年9月限(大阪取引所)
◆ トルコ ◆
【経済】16:00 国際収支 2025年7月(トルコ中央銀行)
◆ ドイツ ◆
【経済】15:00 消費者物価指数 2025年8月確報(連邦統計庁)
◆ フランス ◆
【経済】15:45 消費者物価指数 2025年8月確報(INSEE)
◆ イギリス ◆
【経済】15:00 貿易収支 2025年7月(国立統計局)
【経済】15:00 鉱工業生産指数 2025年7月(国立統計局)
【経済】15:00 製造業生産指数 2025年7月(国立統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】23:00 消費者信頼感指数 2025年9月速報値(ミシガン大)
【農産】9/13 01:00 世界穀物需給見通し(USDA)
【農産】9/13 01:00 農産物生産高(USDA)
【商品】9/13 04:30 建玉明細報告(CFTC)
【納会】--:-- コーン 2025年9月限(CBOT)
【納会】--:-- 大豆 2025年9月限(CBOT)
【納会】--:-- 大豆ミール 2025年9月限(CBOT)
【納会】--:-- 大豆油 2025年9月限(CBOT)
【納会】--:-- 小麦 2025年9月限(CBOT)
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