アジア株 上海株上値重い、米中対立激化懸念 米の圧力受けG7財務大臣が中国関税について協議へ 東京時間14:01現在 香港ハンセン指数 26492.10(+405.78 +1.56%) 中国上海総合指数 3884.71(+9.41 +0.24%) 台湾加権指数 25393.84(+178.13 +0.71%) 韓国総合株価指数 3386.21(+42.01 +1.26%) 豪ASX200指数 8868.60(+63.57 +0.72%) インドSENSEX30種 81762.13(+213.40 +0.26%) アジア株は総じて上昇、米株大幅高を好感した買いが続いている。 米労働市場の減速懸念が一段と高まっており、米国の積極利下げが期待される。米国の新規失業保険申請件数が前週に大幅に増加、約4年ぶりの高水準となった。同時に発表された消費者物価指数には目もくれず雇用指標に市場はドル売りで反応。前回の雇用統計や雇用者数年次改定の大幅下方修正を受け、市場の関心はインフレよりももっぱら労働市場だ。 香港株は大幅高、約4年ぶり高値をつけている。香港は金融政策を米国に連動させているため、米連続利下げ期待の高まりは香港の基準金利引き下げ期待につながる。韓国株は史上最高値を更新、SKハイニックスが7.2%高と2000年以来の高値を更新している。上海株は上値が重い、米中対立激化が懸念されている。 韓国半導体大手SKハイニックスはHBM(広帯域幅メモリ)最新世代「HBM4」製品を「世界で初めて」開発と量産準備を完了したと発表した。前世代比で帯域幅を倍増、電力効率を40%以上改善、業界最高のデータ処理速度と電力効率を実現。AIサービス性能を最大69%向上させることで、データボトルネックの解消とデータセンターの電力コスト大幅削減につながると説明。 ロシアを巡り米中対立が激化。トランプ米政権は欧州連合やG7に対し中国とインドに最大100%関税科すよう圧力をかけている。米国の圧力を受けて、本日G7財務大臣はオンライン会議を開催し、関税政策について協議する予定だ。 EUは経済的影響と中国からの報復を考慮、インド中国に高関税を科すことは困難だと主張。その代わりロシアのエネルギーに対する圧力強化で米国を説得したいようだ。ただ、ハンガリーとスロバキアが反対したことで、EUは対露制裁強化に失敗した過去がある。今回も難しいか。
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