NY原油市況=反発、ドローン攻撃で急伸も上げ幅を大きく縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/10     62.27      63.98      61.69      62.69      + 0.32
  2025/11     61.95      63.66      61.42      62.42      + 0.34
  2025/12     61.79      63.40      61.20      62.19      + 0.34
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              583,915             1,941,716   (+ 2,378)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/10     229.00    + 0.81
                   2025/11     228.37    + 0.67
改質ガソリン        2025/10     198.54    + 0.61
                   2025/11     192.88    + 0.52

注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油は反発。終値の前営業日比は、期近2限月が0.32〜0.34ド
ル高、その他の限月は0.33〜0.36ドル高。中心限月の10月限は0.32ドル
高の62.69ドル。

 米国が主要7カ国に対し、ロシア産原油を購入する中国とインドに最大100%の関
税を課すよう求める方針ということが報じられたことで、中長期的な両国のロシア産か
らの代替需要が期待されるなか、ロシアの石油施設への攻撃が激化させているウクライ
ナがこの日、さらにロシアのバルト海の石油ターミナルのプリモルスクをドローン攻撃
したことで一時的に安値から大きく反騰したが、その後は今週の発表物で世界や米国の
需給緩和見通しが示されたこともあり、急伸は短命に終わり上げ幅を大きく縮小して引
けた。

 10月限はアジアの時間帯の時間外取引では一段安となり安値は61.69ドルまで
あった。欧州の時間帯に入ると、ウクライナのロシアの石油ターミナルへのドローン攻
撃が伝わると、一変して急伸する展開となり後半にはこの日の高値となる63.98ド
ルを付けた。そのあと米国の時間帯には急速に上げ幅を削る展開となり、62ドル台半
ばまで反落した。

 英フィナンシャル・タイムズによると、トランプ米大統領は先進7か国(G7)に対
して、ロシア産原油を購入している中国とインドに対する関税を最大100%に引き上
げるよう求める方針という。
 ブルームバーグによると、関係筋はロシアのバルト海の石油積み出しターミナルであ
るプリモルスクがウクライナによるドローン攻撃を受け、稼働を一時停止したことを明
らかにした。ただ運営会社あるトランスネフチはノーコメントを貫いている。

 米ベーカー・フューズによると、米国内の稼働中の石油掘削装置(リグ)数は416
基と前週2基増となった。
 改質ガソリンとヒーティングオイルのともに反発。原油高に追随高となった。
今日の材料
・ロシアのバルト海の石油積み出しターミナルであるプリモルスクがウクライナによる
 ドローン攻撃を受け、稼働を一時停止=ブルームバーグ
・トランプ米大統領は先進7か国(G7)に対して、ロシア産原油を購入している中国
 とインドに対する関税を最大100%に引き上げるよう求める方針=英FT
・米国内の稼働中の石油掘削装置(リグ)数は416基と前週2基増
 =米ベーカー・フューズ

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。