金・銀午前=金がまちまち、現物安と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金がまちまち。ドル建て現物相場の上昇や円安を受けて買い優勢で始まった。その後
は、ドル建て現物相場の軟調を受けてマイナスサイドに転じたが、期先2本が押し目を
買われた。銀は夜間取引で先限が変わらず、6月限が上昇した。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が57円安〜13円高、金ミニが
47.5円安〜8.0円高、ゴールドスポットが226円高、銀が変わらず〜1.0円
高。
 午前11時3分現在の出来高は、金が2万9208枚、金ミニが1万2213枚、ゴ
ールドスポットが1136枚、銀が2枚。
【NY金はドル安一服で戻りを売られる】
 金はドル安一服が圧迫要因になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが
決定されたことを受けて買われたが、ドル安が一服すると、戻りを売られた。フェデラ
ルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げ、4.00〜
4.25%となった。ただパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がFOMC後の会
見で「関税による持続的なインフレへのリスクを管理・評価する必要がある」と述べた
ことなどを受け、ドルを買い戻す動きが出た。一方、CMEのフェドウォッチでは、
10・12月の米FOMCでの利下げを織り込んでいる。
 イランと、英国、フランス、ドイツの欧州3国は、外相による電話協議を実施した。
イラン核問題を巡る国連制裁復活を回避する道筋を探ったが、ほとんど進展が見られな
かった。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、パレスチナ自治区ガザでの
戦闘に関連し、イスラエルとの貿易協定の停止を提案した。
 金先限は日中取引で1万7529円で戻りを売られた。ドル建て現物相場の上昇や円
安が支援要因になったが、ドル高を受けて戻りを売られた。円相場は1ドル=147円
台前半の円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、米連邦公開市場委員会(F
OMC)で利下げが決定されたことを受けて買われる場面も見られたが、ドル安が一服
すると、利食い売りが出た。アジア市場では、朝方の3670.19ドルから、ドル高
を受けて売り優勢となった。
 午前11時現在、3655.85ドルで推移、銀は4156セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が3671.25ドル、銀が4188セント。

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