海外サマリー(18日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,678.3   -39.5  シカゴ大豆  2025/11 1,037.50  - 6.25
NY銀     2025/12 4,211.8   - 3.4  シカゴコーン 2025/12   423.75  - 3.00
NYプラ    2025/10 1,400.2   +23.6  NY原油   2025/11    63.26   -0.44
NYパラ    2025/12 1,187.60  +13.10 ドル・円               147.96   +0.94
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。NY原油は11月限に変更。
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◎NY外為=ドル円は一時148円台前半まで上昇
 NY為替市場はドル高が強まり、ドル円は一時148円台前半に上昇。この日発表の
米新規失業保険申請件数が米雇用の底堅さが示したこともフォローとなった。日米とも
株式市場が堅調に推移していることもあり、円安の動きもドル円をサポートした模様。
 19日は日銀決定会合が予定され、据え置きが確実視されている。一部からは植田総
裁は年内利上げの可能性を示唆するとの観測もあるが、早期利上げに慎重姿勢が見られ
るようであれば、円売り圧力が一段と強まる可能性も指摘されている。また、積極財政
派として知られる高市氏が自民党の総裁選に立候補を表明している。明日、具体的な政
策などを説明すると伝わっていることも円安を誘発していた模様。
 一方、FRBの方は前日に利下げを再開。パウエル議長は、今回は「リスク管理的な
利下げ」と表現していたが、市場は連続利下げの期待を高めている。短期金融市場では
来年の夏までに計1.00%以上の利下げを織り込んでいる状況。
 為替市場はFOMC後、激しい上下動の末、結局ドル高の反応となっているが、あく
までポジション調整と見られている。ECBは利下げサイクルを大方終了し、英中銀は
方向こそ利下げではあるものの、慎重になっている状況。そのような中で、今後FRB
と主要国との金融政策の格差縮小が予想される中、基本的な潮の流れはドル安と見られ
ているようだ。
◎NY貴金属=金が続落、ドル高が圧迫
 ニューヨーク金、銀は続落。
 金12月限は続落。時間外取引は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の急落から
下げ一服となる場面も見られたが、ドル高を受けて戻りを売られた。欧州時間に入る
と、ドル高一服を受けて下げ一服となった。日中取引では、米新規失業保険申請件数の
減少とフィラデルフィア連銀製造業景況指数の改善を受けて戻りを売られた。
 銀12月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。
 プラチナ10月限は反発。時間外取引では、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の
急落から下げ一服となったが、ドル高や金軟調を受けて戻りを売られた。欧州時間に入
ると、買い戻し主導で上昇した。日中取引では、米新規失業保険申請件数の減少とフィ
ラデルフィア連銀製造業景況指数の改善を受けて上げ一服となったが、ドル高一服を受
けて押し目を買われた。
 パラジウム12月限は日中取引でドル高が一服すると、買い戻し主導で上昇した。
◎LME=アルミは小反発、銅・ニッケルはドル高を受けて続落
 アルミ3カ月物は小反発。2681ドルで小安く取引を開始。アジアの株がまちまち
となるなか、欧州の時間帯を終えるまで2686ドルを上値抵抗線としてもちあいとな
ったが、米国時間を迎えると米利下げを好感した米株高が買い支援要因となり、一時
2705ドルまで浮上。高値を離れた後は2680ドルが下値支持線となる高もみとな
り、堅調地合いを維持して取引を終了。
 銅3カ月物は続落。9985ドルで軟調で取引を開始した後に9995ドルまで浮上
したものの、アジア株の軟調な動きを嫌気した転売から値を落とした。9930ドルを
割り込んだところで買い戻されたが、ドル高やこれまでの上伸後で利益確定の動きが見
られるなか、浮上したところでは戻り待ちの売りが入って更に軟化。終盤には9月10
日以来の安値となる9917ドルを付けた後に買い戻されたが、戻り売り圧力は強く、
50ドル超の下落で引けを迎えた。
◎NY原油=続落、供給過剰懸念が根強い
 ニューヨーク原油の期近は続落。
 国際エネルギー機関(IEA)が月報で供給過剰を指摘し続けていることを受けて、
過剰在庫が積み上がるとの観測が根強いことが相場を圧迫した。石油輸出国機構(OP
EC)プラスの主要8カ国が自主減産の解消を進めているなか、VLCC(大型原油タ
ンカー)のスポット用船市況が騰勢を強めていることも供給過剰懸念の背景。ただ、中
国が備蓄を拡大させ、供給過剰を吸収し続けると見られていることから下値は限られ
た。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=共に続落、ドル高や米産地での収穫進行観測から
 大豆は続落。
 米産地での収穫進行見通しに加え、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が
弱気な内容となったことが弱材料視された。また、ドル高が弱気な輸出の重石になると
の見方も売りを呼ぶ要因となった。
 コーンは続落。
 米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高は強気な内容だったものの、ドル高の
強まりが重石となった。また、米産地での収穫進行による供給増加観測も弱材料視とな
った。
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