金・銀午前=金が大幅続伸、上場来高値を更新

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が大幅続伸。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル
建て現物相場の押し目を買われたことなどを受け、上場来高値を更新した。銀は10月
限が下落、4・8月限が買い優勢となった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が197〜277円高、金ミニが
164.5〜278.0円高、ゴールドスポットが554円高、銀が3.0円安〜
0.7円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万7998枚、金ミニが8312枚、ゴール
ドスポットが701枚、銀が6枚。
【NY金は米利下げ見通しで押し目を買われる】
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。パウエル米F
RB議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で今後の利下げに対する慎
重姿勢を示したが、CMEのフェドウォッチで、10・12月の利下げ見通しに変わり
はなかった。金ETF(上場投信)にまとまった投資資金が流入しており、引き続き買
われると、史上最高値を試すことになりそうだ。一方、ミランFRB理事は米FOMC
で0.5%ポイントの大幅利下げを主張しており、22日にニューヨークで行う講演で
「私の経済的見解を十分に説明し、その数字に至るまでの経済学的根拠と計算を詳細に
説明するつもりだ」と述べた。
 国連安全保障理事会は22日、ロシア戦闘機によるバルト3国エストニアの領空侵犯
について協議するため、同国の要請で緊急会合を開く。ロシアはポーランドとルーマニ
アに続き、エストニアも領空侵犯しており、地政学的リスクの高まりが意識されるかど
うかも焦点である。一方、カナダ、オーストラリア、イギリスは21日、それぞれパレ
スチナ国家を承認すると発表した。各国とも、前もって承認の方針を示していた。パレ
スチナとイスラエルの間の中東和平問題解決を目指す2国家解決策の推進に向けて、3
カ国で協力体制を組む意向という。イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ北部のガザ市
で住居破壊作戦を一段と進めており、少なくとも31人の市民が死亡したほか、多数の
市民が避難を強いられている。イスラエルはガザ市をイスラム組織ハマスの最後の拠点
と見なしている。
 金先限は上場来高値1万7768円を付けた。ニューヨーク高や円安が支援要因にな
った。円相場は1ドル=148円台前半の円安に振れた。銀先限は201.8円まで上
昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は上げ一服。前週末の海外市場では、米連邦準備理事会(FR
B)の利下げ見通しを受けて押し目を買われた。アジア市場では朝方の3689.62
ドルから、3696ドル台まで上昇したのち、上げ一服となった。
 午前11時現在、3689.08ドルで推移、銀は4314セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が3648.23ドル、銀が4213セント。

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