NY原油市況=主要限月は小幅続落、底割れ後に下げ幅縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/10     62.74      63.18      61.98      62.64      - 0.04
  2025/11     62.30      63.00      61.61      62.28      - 0.12
  2025/12     61.92      62.55      61.26      61.90      - 0.08
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              636,945             1,936,641   (-  2,769)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/10     229.23    - 0.66
                   2025/11     228.64    - 0.74
改質ガソリン        2025/10     197.82    + 0.75
                   2025/11     191.80    + 0.54
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は主要限月が小幅続落。終値の前営業日比は、期近2限月は
0.04〜0.12ドル安。その他の限月は0.08ドル安〜0.11ドル高。
 欧州による新たな対露制裁の提示やロシアの領空侵犯による欧州とロシアの緊張激化
に加えて、パレスチナの国家承認を巡る中東地域のさらなる緊迫化など地政学リスクの
高まりで上昇する場面もあったが、8月のイラクの原油輸出が増加したことが報じられ
ると、このところのテーマになっている供給過剰懸念が再び浮上して高値から崩れる展
開。結局さらに底割れしたものの、米株高やドル安を受けて安値からは戻して引けは小
幅安水準となった。10月限は0.04ドル安の62.64ドルで納会。
 11月限はアジアの時間帯の時間外取引では62ドル台前半から後半で反発する展
開。しかし欧州の時間帯前半に63.00ドルちょうどを付けると、結局これがこの日
の高値となり、その後は大きく崩れた。安値は米国の時間帯前半に付けた61.61ド
ルで前日の安値を下回り底割れした。しかしその後は持ち直して、前日比小幅安水準と
なる62ドル台前半まで戻した。

 イラク国営石油販売会社(SOMO)によると、8月の同国の原油輸出は日量338
万バレルと、前月比同20万バレル増となった。また9月は同340万〜345万バレ
ルと、さらに増加することが見込まれるという。

 欧州委員会は19日、新たな対露制裁案として欧州連合(EU)加盟国によるロシア
産天然ガスの輸入を2026年末までに全面停止する方針を示したこれは従来の方針を
1年前倒しするもの。またロシア産原油を購入している中国などの石油業者や精製所も
制裁対象とする。

 国連安保理はこの日、エストニアの要請によりロシア機による19日のエストニア領
空侵犯を巡り緊急会合を開いた。各国非難もロシアは証拠がないと否定。

 改質ガソリンは反発、ヒーティングオイルは続落。原油が終値ベースでは前日比小動
きで引けるなか、まちまちの値動きとなった。

今日の材料
・8月のイラクの原油輸出は日量338万バレルと、前月比同20万バレル増。9月は
 同340万〜345万バレルと、さらに増加見込み=イラク国営石油販売会社
・欧州委員会は欧州連合(EU)加盟国によるロシア産天然ガスの輸入を2026年末
 までに全面停止、ロシア産原油を購入している中国などの石油業者や精製所も制裁対
 象とすることを提示。
・ロシア機による19日のエストニア領空侵犯を巡り緊急会合=国連安保理

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